著者
河崎 隆文 打越 大成 岩本 健嗣 松本 三千人 米澤 拓郎 中澤 仁 徳田 英幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告高度交通システムとスマートコミュニティ(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.3, pp.1-8, 2015-02-25

全国の道路で老朽化が進行している.そのため,自治体による道路の維持管理がより一層求められているが,点検には特殊な車両が必要になり,そのコストが負担となる.また,車両の数が限られていることから,一度に点検できる範囲に限度が生じ,広域における点検が困難である.そこで,自治体の所有するごみ収集車やコミュニティバスなどの公用車の利活用によって,コストの低減や点検の広域化を図るため,本研究では特殊な車両を使用しない道路の点検手法を実現する.本稿では,路面標示の状態収集に着目し,天球カメラと半天球カメラを用いて路面標示を撮影し,その画像から擦り切れの有無を検出する手法を提案する.本稿の実験では天球カメラの RICOH THETA と半天球カメラの QBiC D1 を使用し,それぞれ車両に取り付けて走行した際の撮影と検出実験を行った.