著者
中澤 仁 由良 淳一 岩本 健嗣 横山 浩之 徳田 英幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. USN, ユビキタス・センサネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.399, pp.149-154, 2009-01-15

無線センサノードを,ユビキタスサービスにおける様々な用途に広く利用するためには,多くの無線センサノードと協調的に動作しながら情報を交換する機能を,人々がいつも持ち歩いている携帯デバイスにおいて動作させることが重要である.本稿では,携帯電話上でユビキタスセンサネットワークアプリケーションを動作可能とするための技術として開発した,(1)センサ情報トランシーバ,(2)センサ情報収集ソフトウエア,および(3)Zigbee環境情報センサについて報告する.利用者は,センサ情報レシーバを携帯電話に装着し,所望のアプリケーションをダウンロード,インストールするだけで,周囲の無線センサノードを利用したユビキタスサービスを享受できる.従って本技術は,今後のセンサネットワークならびにユビキタスサービスの普及に資するものである.
著者
岩本 健嗣 杉森 大輔 松本 三千人
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.739-749, 2014-02-15

今日,ユビキタス技術の研究,開発が進み,様々な認識,推定技術に関する研究が行われている.本論文では,行動的特徴を用いた個人認識技術に着目する.人が行う動作には様々あるが,今回は人が日常的に行っている歩行動作を利用した歩行者推定手法を提案する.また,歩行動作を検知する手段として3軸加速度センサを搭載した携帯電話を用いる.携帯電話を用いた歩行者推定を行うためには,状態推定,携帯電話の所持位置推定,ユーザ推定をそれぞれ行う必要がある.本論文では,携帯電話を用いてユーザの移動データから特徴量を抽出し,歩行者を推定する実験とその評価を行い,提案する歩行者推定手法が有効であることを示した.
著者
河崎 隆文 打越 大成 岩本 健嗣 松本 三千人 米澤 拓郎 中澤 仁 徳田 英幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告高度交通システムとスマートコミュニティ(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.3, pp.1-8, 2015-02-25

全国の道路で老朽化が進行している.そのため,自治体による道路の維持管理がより一層求められているが,点検には特殊な車両が必要になり,そのコストが負担となる.また,車両の数が限られていることから,一度に点検できる範囲に限度が生じ,広域における点検が困難である.そこで,自治体の所有するごみ収集車やコミュニティバスなどの公用車の利活用によって,コストの低減や点検の広域化を図るため,本研究では特殊な車両を使用しない道路の点検手法を実現する.本稿では,路面標示の状態収集に着目し,天球カメラと半天球カメラを用いて路面標示を撮影し,その画像から擦り切れの有無を検出する手法を提案する.本稿の実験では天球カメラの RICOH THETA と半天球カメラの QBiC D1 を使用し,それぞれ車両に取り付けて走行した際の撮影と検出実験を行った.
著者
鈴木 源太 岩本 健嗣 高汐 一紀 徳田 英幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.63, pp.65-72, 2004-06-17
被引用文献数
1

写真撮影によって,写っている情報家電やセンサの情報を取得する環境情報スナップショットを開発する.撮影したデジタル写真は,情報家電やセンサ上のアプリケーションを起動する視覚的なコンソールとなる.ホームネットワーク環境おいては数多くの情報家電やセンサが配置されると予想されるが,それら実際の機器と,それらのネットワーク上の情報をどのように結びつけて取得するかが課題である.我々の提案するu-Photoでは,情報家電やセンシングエリアを写真に取ることで,それらのネットワーク上のアプリケーション情報をデジタル写真上にGUI として付加し,そこからすぐに情報取得や,アプリケーション起動が実現できる.加えて,ビデオの再生中といった動作中のアプリケーションの状態も写真の視覚情報とともに取得し,u-Photoを通じて他の情報家電への同じ作業の再現といった複数機器間の協調動作も実現できる.In this paper, we describe a novel method u-Photo for capturing contextual information of networked appliances and sensors in ubiquitous home network environment. In ubiquitous home network environment, it is difficult for users to understand the likage of the physical and virtual world. In u-Photo, users can get intuitively embedded contextual information by taking photographs and start distributed application from the photograph without any configuration of destination such as IP address. In addition, u-Photo also records status of application to realize multi-device collaborative appliications such as suspend/resume of user's task.