著者
波田野 裕一
雑誌
研究報告ドキュメントコミュニケーション(DC) (ISSN:21888892)
巻号頁・発行日
vol.2017-DC-107, no.2, pp.1-8, 2017-11-23

社会的重要性を増す IT システム運用において,サービス品質を担保するために必要とされるドキュメント群の中でも運用手順書は利用頻度が高く,その作成 ・ 維持に相当の工数を要している.しかし,IT システム運用現場において運用手順書の作成手法が広く確立されているとは言えず,各現場で定められた独自フォーマットに従って各担当者が自己経験に基づいて作成しているのが現状である.そのため,運用手順書の作成に工数が掛かる割には,不適切な手順によるトラブルの発生やその再発を防げないという事象が多発している.本論では,現場の業務に合致した運用手順書を効率的かつ効果的に作成するために,必要となる要素および作成過程を分析し,適切に構造化するための手法について提案する.
著者
波田野 裕一
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2020-IOT-51, no.3, pp.1-5, 2020-08-27

IT を利用したサービスやシステムの多くにおいて,正常なサービスの提供やシステムの稼動を実現するために 24 時間 365 日の体制で障害監視システムの運用・保守および障害対応業務が行なわれている.従来から監視システム製品・ツールの仕様や利用方法の情報は豊富にあり,近年は障害監視システムの設計に関する情報も増えてきたが,障害監視システムから障害対応業務にわたる障害監視全体にわたってどのように設計するべきかという情報はまだ少なく,各現場において個々人の経験に基づいて非再現的に設計および構築が行なわれているのが現状である.本稿では,障害監視全体を俯瞰し,再現性を持って障害監視システムおよび障害対応業務を設計・構築するためのモデルを提案する.
著者
波田野 裕一
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2010年春季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.23, 2010 (Released:2010-06-14)

運用業務のプロセス分析については、ITILやBPMなどさまざまな分析の提案がなされてきた。 <br/>運用フレームワークfwopでは、運用業務を遂行する組織、個人に着目し、運用組織に求められる 10 の機能を業務機能ユニットとしてモデル化することで、運用業務プロセス全般を表現しようとしている。 <br />本発表では、この「業務機能ユニット」のコンセプトを紹介するとともに、「業務機能ユニット」で表現された運用業務プロセスの、1.標準化による効率化、2. 業務特性に従ったモデル化による展開容易性の実現、3. 運用業務基盤に反映 (実装) するための「運用アーキテクチャ」の3つの展望について述べる。