著者
浜崎 達郎 高間 康史
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 (ISSN:18820212)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.281, 2010

本稿では,フォルダおよびタグを用いたファイル管理手法それぞれが持つ利点を活かし,両者の連携によるファイル管理を行う手法を提案する.現在,ファイル管理を行なうにあたってフォルダやタグを用いたファイル管理システムが主流となっているが,それぞれ別の目的で用いられてきた.しかし,フォルダ管理モデルは階層的な情報の整理,タグ管理モデルはフラットかつ柔軟な情報の整理に適するといったように,互いに異なる特徴を持っているため,両者を連携することにより,より柔軟かつ効率的なファイル管理が可能になると考える.本稿で提案する手法では,フォルダ管理モデルを用いたファイル管理システムを前提としつつ,タグ管理モデルを用いてユーザが行った操作がフォルダ構造に動的に反映される.本稿では,タグ空間,フォルダ構造双方における操作の対応関係について考察する.