著者
清水 涼人 服部 俊一 高間 康史
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

本稿では,ユーザのレビュー閲覧履歴から,アイテム評価時に重要視する属性を推定することで,価値観に関するユーザモデルを構築する手法について提案する.レビュー記事には投稿者によるアイテム及びその属性についての評価が記載されているため,どのレビューを参考にしたかに基づきユーザモデルを構築する.構築したユーザモデルを情報推薦に適用し,その有効性について考察する
著者
坂上 裕都 高間 康史
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第28回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.245-248, 2012 (Released:2013-07-25)

稿では,すれちがい通信を用いた,大域ネットワークに依存しない情報共有システムを提案する.災害が発生した際の避難行動時における情報共有では大域ネットワークに依存しないこと,および明示的操作をなるべく必要としないことが要求されると考える.提案手法ではAndroid端末のBluetooth機能を用いてすれちがい通信を実現し,他端末へ送信する情報の自動選択手法を備える.本稿では,実装したプロトタイプシステム及び情報自動選択手法の特性についてのシミュレーション結果を示す.
著者
桑折 章吾 加藤 優 高間 康史 Kori Shogo Kato Yu Takama Yasufumi
雑誌
SIG-AM = SIG-AM
巻号頁・発行日
vol.04, no.02, pp.9-14, 2013-07-29

本稿では,検索エンジンを用いた情報検索におけるユーザ行動を分析した結果について報告する.我々は,「動向に関する問い」を対象とした検索エンジン構築を目指し,その基本的検索機能について検討を進めている.既存検索エンジンを用いた検索でも,ユーザは異なる意図に基づく基本的検索を組み合わせて目的を達成しているとの考えに基づき,本稿では検索意図の観点からユーザの情報検索行動を分析し,得られた結果に基づき動向に関する基本的検索機能について考察する.
著者
加藤 優 高間 康史
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第28回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.115-118, 2012 (Released:2013-07-25)

Web上には,過去に作成され,そのまま放置されているWebページが膨大に存在している.これらのページは,過去を知るためのリソースとしての活用が期待できる.本稿では,過去の流行・動向に着目し,動向に関する問いに対して行う検索をコンテクスト検索として定義して,その検索手法を提案する.提案手法では,検索ボリュームと検索ヒット数をWebコンテクスト情報として扱い,これに基づいて情報検索を行う.ゲームを対象アイテムとして評価実験を行い,手法の有効性を示す.
著者
岡久 太一 高間 康史
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.1C2OS8a01, 2018

<p>本稿ではローカルデータと公開データを統合利用可能なコンテクスト検索エンジンを提案する.「動向に関する問い」というタスクを対象としたコンテクスト検索エンジンが研究されている.公開可能なデータを収集したものが検索可能であるが,ユーザはプライバシー保護などの問題で外部に公開できないようなデータを所持している場合も多い.このようなローカルデータを公開データと統合利用可能にすることで,データからの新たな価値創造など,その有効活用につながると考える.非公開データ自体を共有することなく,データの利用価値を検討可能とするために,本稿ではData Jacketをコンテクスト検索エンジンに導入する.実験結果により提案システムの有効性を示す.</p>
著者
浜崎 達郎 高間 康史
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 (ISSN:18820212)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.281, 2010

本稿では,フォルダおよびタグを用いたファイル管理手法それぞれが持つ利点を活かし,両者の連携によるファイル管理を行う手法を提案する.現在,ファイル管理を行なうにあたってフォルダやタグを用いたファイル管理システムが主流となっているが,それぞれ別の目的で用いられてきた.しかし,フォルダ管理モデルは階層的な情報の整理,タグ管理モデルはフラットかつ柔軟な情報の整理に適するといったように,互いに異なる特徴を持っているため,両者を連携することにより,より柔軟かつ効率的なファイル管理が可能になると考える.本稿で提案する手法では,フォルダ管理モデルを用いたファイル管理システムを前提としつつ,タグ管理モデルを用いてユーザが行った操作がフォルダ構造に動的に反映される.本稿では,タグ空間,フォルダ構造双方における操作の対応関係について考察する.
著者
西海 俊秀 高間 康史
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.1B2NFC32, 2011

<p>本稿では,検索エンジンの検索結果ページにおいて閲覧すべきページを選択する手がかりとなる情報を,インテリジェントアイコンを用いて提示する手法を提案し,有効性について考察する.インテリジェントアイコンは,オブジェクトが持つ複数属性を省スペースで可視化することができ,ファイル管理などで有効性が示されている.本稿では,Web検索の手がかりとして有効な特徴について検討し,インテリジェントアイコンを生成する.</p>
著者
高間 康史 瀬尾 優太
出版者
Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics
雑誌
知能と情報 : 日本知能情報ファジィ学会誌 : journal of Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.316-326, 2009-06-15
参考文献数
21

本論文では,可視化表現共有型掲示板システムに基づく地域防犯活動支援システムを提案し,防犯活動に関するオンライン議論の支援機能について有効性を検証する.近年,子供を狙った犯罪が各地で発生しており,地域防犯活動の重要性が高まっている.数多くの地方自治体などにおいても,防犯活動に向けた様々な取り組みが行われるようになってきているが,児童への安全教育,防犯情報の共有などの個々の活動は独立に行われており,連携はあまり考慮されていない.本論文では,児童による地域安全マップの作成から,得られた安全マップを保護者などで共有し,これを元に防犯活動についてオンラインで行う議論までの一連の地域防犯活動を包括的に支援可能なシステムを構築する.児童が作成した地域安全マップを題材としてオンラインで行われる,防犯活動に関する議論を支援するために,可視化表現共有型掲示板システムのコンセプトを採用する.近年,コミュニケーションやグループでのデータ分析における可視化表現共有の有効性が指摘されており,可視化表現に対する気づきや解釈を共有し,議論することで対象データセットの広い探索・深い理解につながることが期待されている.タスク志向の議論を支援するために,可視化表現共有型掲示板システムでは可視化表現中の着目部分に注釈(グラフィカルアノテーション)を付与してメッセージ中で引用する機能,議論のコンテクストを把握するための関連メッセージ検索機能を備えている.本論文では,議論対象とするアノテーションを効率的に検索する機能も新たに提案し,タスク志向の議論をより効率的に支援する事を試みる.提案システムを小学校の授業で実際に利用してもらい,得られた地域安全マップを題材とした地域防犯活動に関する議論を,提案システムを用いて行った.議論参加者による評価の結果,提案システムは防犯活動に関する議論支援に有効であることを示す.また,議論支援機能のオンライン議論における使われ方について,スレッドを分析して考察した結果,スポット引用機能,スポット検索機能が具体的なスポットに言及しながらの議論を促進する役割を果たすことを示す.本論文で提案したシステムの支援機能は現状では限られたものであるが,今後,犯罪・事故情報なども共有可能とすることや,議論中の情報見落としを防ぐ機能の追加などにより,地域防犯活動支援システムとしてより実用的なものへ拡張していくことが期待できる.
著者
白石 雄也 高間 康史
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

本発表は,行列演算を用いた情報推薦手法に価値観モデルに導入した手法を提案する.これまで,内容ベースや近傍ベース協調フィルタリングに価値観モデルを導入する手法が提案され, 有効性が示されているが,提案手法ではユーザとアイテムの価値観モデルをそれぞれ行列として生成し,その積により推薦度を算出し,推薦アイテムを決定する. Yahoo!!映画のデータセットを利用した実験結果より,提案手法の有効性を示す.
著者
三橋 憲晃 山口 亨 高間 康史
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第17回全国大会(2003)
巻号頁・発行日
pp.24, 2003 (Released:2004-02-03)

類似した情報を提供しているwebページは, デザインや画像などが似ている場合が多いことに注目し, webページを視覚的に画像として扱う事により情報の検索・デザインの比較を行う方法を提案する.
著者
服部 俊一 毛 中杰 高間 康史
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第28回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.125-128, 2012 (Released:2013-07-25)

本稿ではユーザの価値観に基づく情報推薦システムを提案する.従来の情報推薦手法ではユーザの嗜好に基づき推薦アイテムの推論を行うが,提案手法ではユーザがどの属性を重視してアイテムへの評価を決定するかという属性毎の価値判断をユーザのこだわりとして捉え,これを推論しユーザモデリングを行う.このモデリング結果に基づいた情報推薦システムを構築することで,従来とは異なる観点からの多様な推薦アイテムの獲得を目指す.
著者
山田 誠二 小野田 崇 高間 康史 岡部 正幸
出版者
国立情報学研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

人間と知的システムが協調しながら問題解決を行う知的インタラクティブシステムの実現のために,ユーザからのフィードバックを最小限に抑えてパフォーマンスを向上させる最少ユーザフィードバックの枠組みの提案し,その様々な要素技術を開発した.最小ユーザフィードバック実現のためには,少ないユーザフィードバックを最大限に利用する技術が必要であるが,より効率的な制約クラスタリングアルゴリズム,類似度判定に適したGUI(Graphical User Interface)の基礎調査研究,人間の能動学習を促進するGUI,独立成分分析による非階層的クラスタリングの初期値決定法などを開発し,その有効性を実験的に検証した.