- 著者
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浜田 泰彦
河戸 愛実
- 出版者
- 佛教大学文学部
- 雑誌
- 文学部論集 (ISSN:09189416)
- 巻号頁・発行日
- no.103, pp.39-57, 2019-03-01
貞享元(一六八四)年八月に刊行された喜多村江南軒『人相小鑑大全』は、中国由来の和刻本を除けば、我が国史上初の漢字仮名交りの整版本観相書である。日本の観相学史上重要な書物であり、さらには近世文芸にも少なからず影響を与えたにもかかわらず、本書はこれまで翻刻がそなわっていない。そこで本稿では、『人相小鑑大全』全四巻の内巻一〜二を翻刻・紹介する。観相書ほくろ版本