著者
高島 征助 信江 康弘 岡村 高幸 木下 久雄 清水 紘 小川 尚徳 村山 良介
出版者
日本医療機器学会
雑誌
医科器械学 (ISSN:0385440X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.300-305, 1980-06-01

On the examination of the disturbance of skin from residusal ethylene oxide (EO) in the operating gloves, the patch test on bilateral anterior antebrachial regions of 30 volunteers (male) was done with fixing small pieces of natural rubber (NR) sorbing EO. Even in the case of the residual EO concentration in the NR pieces below 100 ppm, the redness was detected for a few volunteers. For above 200 ppm, this symptom was more considerable. For preventing the disturbance, it is necessary to keep the residual EO concentration in the gloves low enough.
著者
清水 紘昭
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.192-200,229-23, 1973

初乳中のIgAの免疫学的意義を明らかにする目的で, 初乳および対応血清を用いて各免疫グロブリンの定量を行ない同時に感作血球凝集反応, 同阻止試験, 同吸収試験により各種細菌菌体成分に対する抗体価を測定し, 以下の成績をえた.1) 初乳中の免疫グロブリンは血清のものに比較して, 高濃度のIgAを含むこと, IgG含量がごく微量であることが注目され, 各免疫グロブリンとも程度の差はあるが分娩後3日目には急激な減少を示す.2) 大腸菌 lipopolysaccharide, レンサ球菌 peptidoglycan に対する抗体活性は両者ともに初乳ではIgAクラスに存在し, 血清中では lipopolysaccharide 抗体活性は IgM クラスに, peptidoglycan 抗体活性は IgG クラスに存在し, 血清抗体価と初乳抗体価の間には相関傾向がみられなかった.3) ジフテリア・トキソイド, 破傷風毒素に対する抗体活性は血清, 初乳ともに IgG クラスに存在し, ジフテリア・トキソイドに対する抗体価は血清-初乳間で相関傾向を示し, 破傷風毒素に対する抗体価では陽性例が少ないため明らかでなかった.以上より乳腺において局所抗体産生機構が働いている可能性を示唆し, 初乳が以上より減感作有効例の大部分では BA が形成され, 遅れて reagin が減少するものと推定した.
著者
大国 寿士 紺野 洋 清水 紘明 木村 義民 馬杉 洋三
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR BACTERIOLOGY
雑誌
日本細菌学雑誌 (ISSN:00214930)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.59-65, 1972

A群レンサ球菌5型菌(T5B株)より細胞壁分画を得,これをマウス腹腔に投与し,経時的にと殺して細胞壁成分の局在持続性につき螢光抗体法を用いて検討し,合わせて心臓における病理組織学的検討を行なつた。<br>その結果C-多糖体,ペプチドグリカンが共に45日以上にわたり肝・脾などの網内系ならびに心臓に局在し,とくにプロナーゼ処理細胞壁投与マウスにおいては10日目で,また未処置細胞壁投与マウスでは1ヵ月後に心筋に強い肉芽腫を形成しえた。そしてこれらの病変は,投与後2日目頃よりファイブロブラスト様の細胞が出現したこと,病変部位に抗体の証明ができなかつたこと,毛細管沈降反応の感度では血清抗体をチェックしえなかつたこと,などから恐らくは細胞壁,とくにC-多糖体・ペプチドグリカン複合体のもつ生物活性に基づく直接的な作用により惹起されたものと推定した。
著者
清水 紘一
出版者
史料研究会
雑誌
史料研究 (ISSN:13492322)
巻号頁・発行日
no.1, pp.1-32, 2004-03