著者
渡辺 牧
出版者
共栄学園短期大学
雑誌
共栄学園短期大学研究紀要 (ISSN:1348060X)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.1-13, 2004

沖縄の苦難の歴史を踏まえ、現地でのフィールドワークに基づき、新聞ジャーナリズムへの視点を検討し、沖縄の地方紙2紙の歴史と、読者との結び付き、経営、新聞販売などの実態に関して考察する。戦争と戦後の基地の島としての受苦の歴史に耐えてきたウチナンチュの思いをヤマトンチュが理解するための架け橋として、ジャーナリズムの在り方が問われている。
著者
小山 次朗 渡辺 牧子
出版者
公益社団法人 日本水環境学会
雑誌
水質汚濁研究 (ISSN:03872025)
巻号頁・発行日
vol.12, no.6, pp.353-357,351, 1989-06-10 (Released:2009-09-10)
参考文献数
11

中禅寺湖にアワが発生した1984年以来, 湖におけるアワの観察および湖水中糖類ならびにタンパク質濃度の測定等を行ってきた。その結果, アワは毎年8-9月に出現することが明らかとなった。また, アワが多量に出現した時の湖水中糖濃度が1.0mg・l-1以上と高いことおよびタンパク質濃度がほとんど0.1mg・l-1以下であったことから, 糖類がアワの主成分の1つと考えられた。そこで湖水中糖濃度と一次生産量を比較した結果, 後者の値が低く, 植物プランクトン由来の糖類が, アワ発生時の湖水中糖類の主要な起源ではないことがわかった。また, 秋季には落葉等から溶出したと考えられる高分子多糖類が多くなることが判明した。以上のことから, 中禅寺湖に発生したアワの主成分の1つである糖類は, 植物プランクトン以外の植物体, つまり落葉および水生植物から溶出した高分子多糖類に由来するものと考えられる。