著者
森田 麻登 Asato Morita
出版者
共栄学園短期大学
雑誌
共栄学園短期大学研究紀要 (ISSN:09115358)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.167-176, 2011-03-31

本研究の目的は、快と不快の感情価が主観的な時間経過の評価に及ぼす影響を検討することであった。大学生16 名(男性3 名、女性13 名)を対象に、快と不快の感情価を喚起する24 枚の画像を一定時間(3 秒、6 秒、9 秒、12 秒)呈示し、1 枚呈示されるごとに表示されていた時間を秒単位で主観的に評価するよう求めた。呈示された時間間隔と主観的な評価時間のずれを比較したところ、不快条件下で評価された時間は、快条件下で評価された時間よりも有意に長かった。また、不快条件下での評価時間は快条件下での評価時間と比べて、呈示された時間間隔に近いことが確認された。本研究の結果より、感情価によって引き起こされる記憶の情報量、興味・感心、さらに動機づけの強さが主観的な経過時間の評価に影響を及ぼす可能性が示唆された。
著者
薬本 武則 Takenori Yakumoto
出版者
共栄学園短期大学
雑誌
共栄学園短期大学研究紀要 (ISSN:09115358)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.93-124, 2011-03-31

ここでは、美術教育の実践的立場で、主に美術の社会的意味及び位置について説明をしています。 第6章では、美術教育の方法について、まず、人間教育の中での美術教育の必要性について説明したハーバード・リードについて、次に、幼児期の美術教育の基本的方法であった臨画教育を自由画教育方法に置き換えたF・チゼック、また、美術教育の本質について述べたV・ローウェンフェルドについて、次に、発達心理学的立場から幼児絵画の表現変化について説明したローダ・ケロッグについて、また、美術社会学的立場で美術教育の必要性を主張したアイスナーについて述べ、最後に薬本による児童心理と児童画の関係について説明しています 第5章では、純粋美術と児童画の関係について、児童は純粋な生命に基づく表現活動をしますが、精神的、技術的には未熟ですから、その生命を支えにした専門的美術家の表現があり、その代表的な人に、ピカソ、ミロ、クレー、ポロック、サム・フランシスなどがいることを説明することにより、美術家が、一般的に「少年の心を持った大人である」と言われる所以を理解してほしいと思います。

1 0 0 0 OA 上代の雨

著者
壬生 幸子
出版者
共栄学園短期大学
雑誌
共栄学園短期大学研究紀要 (ISSN:09115358)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.265-276, 2000-03-31