著者
滝口 美樹 吉川 はる奈
出版者
埼玉大学教育学部
雑誌
埼玉大学教育学部附属教育実践総合センター紀要 = Journal of Integrated Center for Clinical and Educational Practice (ISSN:13477420)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.85-89, 2014

小学校中学年の仲間集団の特徴と変化に着目し、特にギャンググループの形成過程を明らかにすることで、ギャンググループが仲間関係にどのような役割を果たしているのか考察した。小学校での観察調査と質問紙調査の結果、中学年の時期には、仲間集団は取りくみたい遊びを理由に形成する状態から、固定された仲間との同一行動を求めていくように変化していった。さらに高学年にかけて、仲間関係が広がっていき、学校生活の中で「楽しい」時間は「休み時間以外」と答える児童がふえるなど、学習、行事等で友達と一緒に活動することで楽しさを感じていた。