著者
横溝 賢 赤澤 智津子 澤 孝治 吉田 和裕
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究作品集 (ISSN:13418475)
巻号頁・発行日
vol.18, no.18, pp.44-49, 2013-03-30

千葉市のバス事業会社・ビィー・トランセホールディングス株式会社の依頼で千葉工業大学のデザイン専攻の学生と、神田外語大学の語学専攻の学生らが共同してバスのラッピングデザインをするワークショップ(以下、WS) が実施された。WSはデザインの非専門家を含むチームでデザインを進めることから、専門知識を必要とせず、参加者全員が同じ立場でデザインを思考するためのフレームワークが必要であると考え、「円集知マップ」を考案し、本WSで実践的活用を試みた。円集知とは「円環に集約された個々人の知識」を意味する造語である。この円集知マップを活用した結果、各チームは個々人のバスの経験と知識(以下、経験知)を統合したマップをチームのビジョンとして共有し、独自のデザイン解を導き出すことができた。本稿では、円集知マップ考案の経緯を呈示し、実践的活用を通してその有効性について考察する。
著者
朴澤 孝治 高橋 悦 安達 美佳
出版者
日本口腔・咽頭科学会
雑誌
口腔・咽頭科 (ISSN:09175105)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.167-170, 2011 (Released:2011-09-14)
参考文献数
14
被引用文献数
1

扁摘パルス療法後も尿所見の緩解が得られなかったIgA腎症症例のうち, 遺残扁桃が認められた24例について検討した. 遺残扁桃の部位は, 下極22例91.7%, 上極3例12.5%, 扁桃窩中央8例33.3%であり, 三角ひだ内の副扁桃 (中間扁桃) が増殖した例が1例あった. 再手術後1年以上の経過観察が行えた13症例のうち11例84.6%で尿潜血が消失し緩解が得られた. 遺残扁桃摘出術後, 尿所見が陰性化するまでの期間は1~5ヶ月で平均2ヶ月であった. 以上より, 遺残扁桃がIgA腎症の予後に与える影響は大きく, 扁摘パルス療法を行った後も, 尿潜血が持続するときは, 遺残扁桃を疑い精査する必要があると考えられた.
著者
松澤 孝治 内田 正治 高橋 実 小原 徹
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.175-175, 2004

Pb-Bi冷却直接接触沸騰水型小型高速炉におけるポロニウムの炉心での生成量及び蒸気系への移行量を評価した。炉心でのPb-Bi冷却材に対する中性子照射により生成するポロニウムの量と崩壊による減衰から、全鉛ビスマス存在量に対するポロニウムの濃度を求め、この濃度を基に、ポロニウムの飽和蒸気圧力データなどから蒸気系へのポロニウム移行量を求めた。また、Pb-Bi純化系では、原子炉内の鉛ビスマスを一部抽出して、サージタンク気相部のカバーガス中に移行するポロニウム蒸気を低温のベーパトラップにて凝縮させて除去するものとし、ポロニウムの蒸発量データから、この除去量を求めた。さらに、これらの蒸気系への移行量及び純化系での除去量を考慮した場合のPb-Bi冷却材中ポロニウム濃度を評価した。これらを考慮した場合でも、鉛ビスマス中のポロニウム濃度はほとんど変化しない結果となった。