著者
小池 幸人 中村 厚 澤渡 信之 戸田 晃一
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集 71.2 (ISSN:21890803)
巻号頁・発行日
pp.2859, 2016 (Released:2017-12-05)

木星の大赤斑をRossby波のKdVモデルによって理解しようと試みは古くから数多くなされている。YamagataとFlierlらにより提唱された中間地衡風(IG)力学は,その渦糸解の非対称性,すなわち低気圧が高気圧より極めて安定である等,大赤斑の特性を理解するうえで様々な利点がある。我々はWilliams-Yamagataの模型[1]にしたがって,大赤斑の安定性(長寿命)の起源を,特に,背景にあるKdV的な可解性との関連に焦点を当てて,詳細に議論する。参考文献[1] Williams, Yamagata "Geostrophic regimes, intermediate solitary vortices and Jovian eddies"