著者
淀川 高喜 澤田 博光 外丸 敦子
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.172-175, 2005-02

日本企業において、今後数年でみるとどのようなIT(情報技術)活用が重点になるであろうか。野村総合研究所が上場企業を対象に行ったIT運営実態調査によると、「情報活用支援」と「業務効率化」が2大テーマであることが分かった。次いで、情報・プロセス統合、経営管理強化、業務標準化と、グループ経営の進展を意識したようなテーマが続く。
著者
澤田 博光 志村 近史
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2011年春季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.50, 2011 (Released:2011-07-12)

日本企業のIT投資の効果は、業務改善によるコスト削減や経営管理の高度化の面ではある程度得られているが、経営環境への変化対応や新ビジネスの創出など価値創造の面では十分に得られていない。IT戦略が経営戦略を成功に導く大きな要素となっている企業では、今後の経営環境変化に対応してIT投資を行い、その効果を最大限に引き出すことが大きな課題である。企業は、経営戦略を実現するために大胆な企業改革と同時にIT導入を行うことで、大きなIT効果の効果を得ることができる。IT投資の効果を最大限に発揮している企業とは、ダイナミックな経営技術を展開する「価値認知」と柔軟かつ迅速な改革を可能なビジネス基盤といえる「業務組織化」に関する組織行動原理を有し、環境変化に柔軟に対応しつつ大胆な企業改革を行って、積極的に事業展開を進めている企業である。