著者
濱田 真樹 鬼沢 武久
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.20, no.5, pp.696-708, 2008-10-15 (Released:2009-01-05)
参考文献数
16
被引用文献数
3 2

本論文では,同音異義語の使用頻度に加えて,因果関係の成立しやすさを構造に含むなぞなぞを対象とし,そのなぞなぞ生成システムの構築を目指す.提案システムは生成部と2つのデータベースから成っている.1つ目の動詞データベースは,動詞とその使用頻度,格関係の情報をもつ.2つ目の因果関係データベースは,動詞が表す事象間の因果関係とその成立しやすさの情報をもつ.生成部は,動詞および因果関係データベースから言葉を参照することで,人が作るようなおもしろいなぞなぞを生成し,なぞなぞとその答え,解説文を提示する.本論文ではまた,提案システムからおもしろいなぞなぞが生成されるかどうかを検証するための被験者実験についても述べる.
著者
濱田 真樹 鬼沢 武久
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第22回ファジィ システム シンポジウム
巻号頁・発行日
pp.122, 2006 (Released:2007-05-30)

本論文は、日本語のなぞなぞを、言葉のおもしろさを考慮して生成するシステムを提案する。提案するシステムは3つの部分から成っている。それは、生成部、おもしろさ決定部、分別部である。生成部は、単語のデータベースを参照し、なぞなぞの候補を生成する。おもしろさ決定部は、生成されたなぞなぞ候補に対していくつかの指標を割り当て、ファジィ測度・ファジィ積分を用いてそれらの候補のおもしろさを決定する。分別部は、それらのおもしろさにしたがって、なぞなぞを選ぶ。本論文ではまた、提案したシステムの妥当性を確認するための被験者実験について述べる。