著者
熊崎 敦司 野呂 昌満
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. ソフトウェア工学研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.75, pp.9-16, 2005-07-28
参考文献数
13

実現段階のアスペクトに関する研究は盛んに行われており, 複数の計算モデルが提案されている.これらの計算モデルは相互に記述可能であるが, 我々は一つの問題に対して一意の解記述を行えることが工学的に重要だと考えている.本研究では, 計算モデル選択の規範を含むアスペクト指向ソフトウェアアーキテクチャスタイルを提案する.既存の計算モデルを統一的に説明可能なアーキテクチャスタイルに基づき, 選択の規範を示す.提案するスタイルにしたがったアーキテクチャ記述では, 構成要素間の関係によって適切な計算モデルを選択できる.提案したスタイルで, 携帯電話制御ソフトウェアのアーキテクチャを記述する例を通して, そのスタイルの有用性を確認する.