著者
張 漢明 野呂 昌満 沢田 篤史 吉田 敦 蜂巣 吉成 横森 励士
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB)
巻号頁・発行日
vol.2013-EMB-28, no.11, pp.1-6, 2013-03-06

本研究の目的はソフトウェアアーキテクチャを中心とした実践的な記述法と検証法を確立することである.振舞い仕様と機能仕様及び詳細化関係に着目して,既存のモデル検査とテスティング技術を適切に適用するための検証モデルを提示する.本稿では単純な自動販売機を事例として,アーキテクチャ段階における仕様記述と検証例を示す.本検証モデルは,ソフトウェア開発者がアーキテクチャを記述及び検証するさいの実践的な指針となることを目指す.
著者
沢田 篤史 野呂 昌満
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.1_35-1_46, 2015-01-26 (Released:2015-03-26)

ソフトウェアアーキテクチャの設計結果は,開発対象であるソフトウェアシステムの完成時における機能や非機能に関する様々な特徴だけでなく,実装や検証,保守など,他の開発プロセスに多大な影響を及ぼす.高品質のシステムを開発するために,アーキテクチャ設計を支援する技術は重要である.また,システムの品質を適切に予測し,管理を可能とするためには,設計結果としてのアーキテクチャと,その設計過程において行われた判断を文書化することも重要である.長期間にわたって運用されるシステムにおいては,アーキテクチャ設計に関連する文書と,要求仕様,設計,実装などの他のソフトウェア構成要素との間の追跡可能性が求められる.本稿ではまず,高品質のソフトウェアシステム開発におけるソフトウェアアーキテクチャの重要性について解説する.アーキテクチャ設計と文書化に関連し,アーキテクチャスタイル,パターン,関心事,ビューなどの諸概念についてそれらの意味的関連も含めて説明する.さらに,アーキテクチャに関する設計判断の文書化技術,追跡性管理と知識管理の技術,それらを支援するツールの動向を解説する.
著者
沢田 篤史 野呂 昌満
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.1_35-1_46, 2015

ソフトウェアアーキテクチャの設計結果は,開発対象であるソフトウェアシステムの完成時における機能や非機能に関する様々な特徴だけでなく,実装や検証,保守など,他の開発プロセスに多大な影響を及ぼす.高品質のシステムを開発するために,アーキテクチャ設計を支援する技術は重要である.また,システムの品質を適切に予測し,管理を可能とするためには,設計結果としてのアーキテクチャと,その設計過程において行われた判断を文書化することも重要である.長期間にわたって運用されるシステムにおいては,アーキテクチャ設計に関連する文書と,要求仕様,設計,実装などの他のソフトウェア構成要素との間の追跡可能性が求められる.本稿ではまず,高品質のソフトウェアシステム開発におけるソフトウェアアーキテクチャの重要性について解説する.アーキテクチャ設計と文書化に関連し,アーキテクチャスタイル,パターン,関心事,ビューなどの諸概念についてそれらの意味的関連も含めて説明する.さらに,アーキテクチャに関する設計判断の文書化技術,追跡性管理と知識管理の技術,それらを支援するツールの動向を解説する.
著者
熊崎 敦司 野呂 昌満
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. ソフトウェア工学研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.75, pp.9-16, 2005-07-28
参考文献数
13

実現段階のアスペクトに関する研究は盛んに行われており, 複数の計算モデルが提案されている.これらの計算モデルは相互に記述可能であるが, 我々は一つの問題に対して一意の解記述を行えることが工学的に重要だと考えている.本研究では, 計算モデル選択の規範を含むアスペクト指向ソフトウェアアーキテクチャスタイルを提案する.既存の計算モデルを統一的に説明可能なアーキテクチャスタイルに基づき, 選択の規範を示す.提案するスタイルにしたがったアーキテクチャ記述では, 構成要素間の関係によって適切な計算モデルを選択できる.提案したスタイルで, 携帯電話制御ソフトウェアのアーキテクチャを記述する例を通して, そのスタイルの有用性を確認する.