著者
村瀬 晴喜 大木 幹雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. ソフトウェア工学研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.162, pp.17-24, 2008-11-12

上流工程作業に精通した要求定義技術者の育成が急務になっている.筆者らが所属する工科系大学では,2006年度から近隣のNPO組織や福祉施設と連携し,「実際に永続的に利用してもらえる情報システム開発を上流工程から経験する」ことを目的にして,実践的な情報システム開発の実験授業を実施している.本稿では,この実践的な実験を行う上で定義した学生の動機づけモデルと,動機づけに対する施策について説明する.ついで実践的情報システム開発の先駆的な役割を果たしたNPO組織「きらりびとみやしろ」助け合い活動管理システム開発における要求プロセス・要求仕様を紹介し,開発実験の成功要因について述べる.
著者
熊崎 敦司 野呂 昌満
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. ソフトウェア工学研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.75, pp.9-16, 2005-07-28
参考文献数
13

実現段階のアスペクトに関する研究は盛んに行われており, 複数の計算モデルが提案されている.これらの計算モデルは相互に記述可能であるが, 我々は一つの問題に対して一意の解記述を行えることが工学的に重要だと考えている.本研究では, 計算モデル選択の規範を含むアスペクト指向ソフトウェアアーキテクチャスタイルを提案する.既存の計算モデルを統一的に説明可能なアーキテクチャスタイルに基づき, 選択の規範を示す.提案するスタイルにしたがったアーキテクチャ記述では, 構成要素間の関係によって適切な計算モデルを選択できる.提案したスタイルで, 携帯電話制御ソフトウェアのアーキテクチャを記述する例を通して, そのスタイルの有用性を確認する.