著者
斎藤 貴光 柴田 弘 熊谷 貞俊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CST, コンカレント工学
巻号頁・発行日
vol.95, no.471, pp.17-22, 1996-01-19
被引用文献数
1

本報告では.原子力プラントのモデル化としてペトリネットを用いた離散事象モデリング法を紹介する.達続変数システムを離散事象システムとしてモデル化する方法は,これまでに数多く提案されているが,定性推論において挙動予測の不完全性(あいまい性や,にせの挙動生成)という問題がある.それを解決するために,これまでは特殊な制約を付け加えるなどの方法がなされてきた.ここで紹介する方法は,一般的な定性推論に特殊な制約を含んだアルゴリズムをペトリネットで表現して定性推論を行なうという方式である.この方式によって正しい挙動ができることを示す.
著者
ヴァルディヴィエルソ アレックス 宮本 俊幸 熊谷 貞俊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CST, コンカレント工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.471, pp.7-12, 2008-01-21
被引用文献数
1

MCEシステムにはかご同士の衝突を回避する必要性など,さまざまな制約があるため,従来のエレベーターの群管理制御法を単純にMCEに適用することができない.従って,MCE特有の制約を考慮しつつ効率的な乗り場呼びの割り当てを実現する群管理制御手法の開発が必要である.本研究では,MCEの最適な乗り場呼びの割当を実現するために,スケジュール完了時間の最適化手法とパーキング戦略から構成されるアルゴリズムを提案する.提案するアロゴリズムの性能は主にスケジュール完了時間の最適化,衝突可能性の評価,及びパーキング戦略の3つの要因に依存する.シミュレーション結果により,最大の影響を与えるのは衝突可能性の評価であるとわかった.さらに,ゾーニングアルゴリズムとの比較を行い,アップピーク,ダウンピーク,及び特定集中階の交通パターンには提案するアルゴリズムの性能の方が良いと確認できた.