著者
宮本 俊幸
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.20-27, 2019-07-01 (Released:2019-07-01)
参考文献数
43

離散事象システム・並行システムのモデル化言語の一つであるペトリネットは,1962年にカール・アダム・ペトリによって導入されて以来,様々な理論及び応用研究がなされてきた.ペトリネットにおける最も基本的な解析問題の一つに,与えられた状態に到達可能かどうかを判定する可達問題がある.可達問題は決定可能であるが,計算量が指数オーダとなるためペトリネットにおける諸性質の解析は容易ではない.近年の計算機能力の進歩や様々な手法の開発により,ある程度の規模のペトリネットまでは可達問題を解くことができるようになっている.本稿ではペトリネットの可達問題に対する最近の手法である,記号状態表現を用いる手法,アンフォールディングを用いる手法,モジュラー可達空間を用いる手法,モデル検査ツールを用いる手法を概説する.
著者
山口 真悟 宮本 俊幸 内平 直志 葛 崎偉 本位田 真一
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.1_58-1_65, 2008-07-01 (Released:2011-05-01)
参考文献数
19
被引用文献数
1

学生チームが企業から提供された課題「マルチカーエレベータの群管理制御問題」を解決するアルゴリズムを競い合う「CSTソリューションコンペティション2007」を実施した.本稿ではその活動を通じて得たアルゴリズムの知見と評価ツールなどについて解説する.
著者
ヴァルディヴィエルソ アレックス 宮本 俊幸 熊谷 貞俊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CST, コンカレント工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.471, pp.7-12, 2008-01-21
被引用文献数
1

MCEシステムにはかご同士の衝突を回避する必要性など,さまざまな制約があるため,従来のエレベーターの群管理制御法を単純にMCEに適用することができない.従って,MCE特有の制約を考慮しつつ効率的な乗り場呼びの割り当てを実現する群管理制御手法の開発が必要である.本研究では,MCEの最適な乗り場呼びの割当を実現するために,スケジュール完了時間の最適化手法とパーキング戦略から構成されるアルゴリズムを提案する.提案するアロゴリズムの性能は主にスケジュール完了時間の最適化,衝突可能性の評価,及びパーキング戦略の3つの要因に依存する.シミュレーション結果により,最大の影響を与えるのは衝突可能性の評価であるとわかった.さらに,ゾーニングアルゴリズムとの比較を行い,アップピーク,ダウンピーク,及び特定集中階の交通パターンには提案するアルゴリズムの性能の方が良いと確認できた.
著者
宮本 俊幸
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

高信頼ソフトウェアの開発は,安心・安全な社会を実現する上で必要不可欠である。本研究では,抽象的な要求仕様から分散システムを構成するモジュールの振る舞いモデルを自動合成する問題に取り組んだ。要求仕様から振る舞いモデルを自動合成するためのペトリネットを用いた手法を提案した。また,提案手法をUMLモデリングツールのプラグインとしてソフトウェア実装した。提案手法はモデルの理解しやすさの点で既存手法より優れていた。