著者
城戸 楓 仲矢 史雄 片桐 昌直
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
pp.44060, (Released:2020-09-24)
参考文献数
19

地震や台風など災害の多い日本において,国民の防災に関連した知識や技能の習得は最も重要な課題の一つである.また,防災教育では,学習直後ではなく,災害場面まで学習が持続している必要がある.そのため本研究では,ゲームを取り入れた遊びながら防災に関連する知識や技能を学ぶことが出来る防災教育イベントを通して,小学校児童の防災知識の学習に関する向上効果の持続についての検討を行った.調査では,2019年度の防災教育イベントの終了後およびその半年後に,ポストテストとレイターテストと呼ばれるペーパー形式の確認テストを行い,その得点を用いて学習効果の持続を測定した.その結果,防災教育イベントの後,一定の期間が経過していても,防災に関連する知識や技能の向上効果は持続していることが確認された.
著者
仲矢 史雄 加藤 智成 井村 有里 片桐 昌直
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. 第4部門, 教育科学 (ISSN:03893472)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.161-167, 2012-09

海外における先進的な科学教育の現状を捉えるため,アメリカにおいて科学教育アウトリーチ活動が盛んである事情を分析するとともに,日本のスーパーサイエンスハイスクール事業を通じて行われている海外科学教育研修について調査を行った。さらに,附属高校天王寺校舎が実施しているスーパーサイエンスハイスクール事業の高校生海外研修に同行し,アメリカの大学が提供する発展的な内容を含む科学教育アウトリーチ活動,高校・大学間の連携に関する取り組み,先進的な科学教育に特化した高校での授業や課題研究の取り組み,および科学博物館での教育活動について調査を行った。The concern with science outreach programs has been growing for the last several years in Japan. In this paper, we take up outreach in America, are quite active, and study-tours of abroad for Super Science High School (SSH) students, participated in outreach programs of abroad universities and research institutes. We reported as a case of abroad study-tours of Tennoji High School attached to Osaka Kyoiku University.