著者
牛 志馨 霍 明 丸山 仁司
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.557-560, 2010 (Released:2010-09-25)
参考文献数
9
被引用文献数
3

〔目的〕本研究は膝関節運動における足関節の角度の変化への影響について検討した。〔対象と方法〕対象は健常男性30名(20.6±2.4歳)とし,等速性筋力訓練機器を使用して膝屈伸運動時足関節の角度を4条件(背屈位,底屈位,背屈から底屈,底屈から背屈)として角速度60°/secで屈曲,伸展の最大筋トルク,最大筋トルク/体重比を測定した。〔結果〕4条件の中で,膝関節最大筋トルク/体重,最大筋トルク,最大筋出力は足関節が常に背屈位の時に他の肢位よりも有意に高値を認めた。〔結語〕膝関節のトレーニングの際に,足関節を背屈位にして行えば,膝屈伸筋力をより発揮し易いことが示唆された。