著者
児美川 佳代子 佐々木 康 宮永 美知代 青柳 路子 生井 亮司 猪瀬 昌延 上野 裕一 本郷 寛 木津 文哉
出版者
東京芸術大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2009

美術とスポーツにおいて、技術の習熟や行為の遂行において、身体への見方がどのように影響しているかを明らかにすることを目指した。実践研究では、スポーツ選手に人体クロッキーを描いてもらうことで、スポーツ選手の身体観を考察した。理論研究では、実践研究の分析とともに、美術とスポーツの比較から両者の共通点と差違について多角的に検討し、美術制作行為及び美術の学びの特質を明らかにした。
著者
猪瀬 昌延
出版者
信州大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究は可塑性のある造形素材を用いて触覚による表現の可能性を考察した。対象は生徒児童及びその保護者とし、研究期間内に5回のワークショップを行った。そこで明らかになったことは可塑材や泥素材に働きかけた自己を素材に写し取られた自己として鑑賞の対象とすることである。このことは自らの行為を客観的な対象として捉え直し認識することを可能にし、新たな自己の形成に関わるものであると考えられる。また、意思を直接写し取った触覚による表現を純粋に芸術表現活動と捉えることを可能にした。