著者
田中 志典
出版者
東北大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2020-09-11

制御性 T 細胞(Treg)は自己に対する免疫応答や、常在細菌叢などの無害な非自己に対する過剰な免疫応答を抑制する重要な働きをもつ。そのため、Treg の機能障害は自己免疫疾患や、外界とのバリア面である皮膚や腸管粘膜の炎症を引き起こす。他方、Treg を増強する治療戦略は自己免疫疾患や炎症性疾患に有効である。本研究では新規 Treg 療法として皮膚へ活性型ビタミン D3 を塗布する方法を開発する。
著者
黒石 智誠 菅原 俊二 田中 志典
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

ビオチンは水様性ビタミンB群に属し、細胞内において5種類のカルボキシラーゼの補酵素として機能する。これまでに、アトピー性皮膚炎患者における血清中ビオチン濃度の低下が報告されている。本研究では、マウスモデルを用いて、アトピー性皮膚炎発症に対するビオチン摂取量の影響を解析したが、その影響は認められなかった。一方、ビオチン欠乏マウスでは、ビオチン充足マウスに比較して肝臓中のアミノ酸(メチオニン、システインなど)含有量が低下していた。さらに、ビオチン欠乏に伴う抗酸化能の低下も認められた。