著者
田村 信幸
出版者
日本信頼性学会
雑誌
日本信頼性学会誌 : 信頼性 (ISSN:09192697)
巻号頁・発行日
vol.26, no.7, pp.699-709, 2004-11-01
被引用文献数
3

本稿では,定期的にシステムの状態が観測され,この観測された状態が時間離散的マルコフ連鎖に従って劣化するシステムを考える.点検後,稼働,修理,取り替えの内の1つの行動を取る.修理はM通り存在し,修理後の状態は不確実である.このようなモデルについて,無限期間における総期待割引コストの最小化を目的としたとき,幾つかの適当な条件の下,一般化されたコントロールリミット・ポリシーが最適となることを導く.複数修理に着目したときの最適保全政策の性質を明らかにする.さらに,得られた性質が本稿で提示した条件よりも緩い条件の下でも成り立つことを数値実験によって検証する.
著者
村岡 大樹 田村 信幸 弓削 哲史 柳 繁
出版者
日本信頼性学会
雑誌
信頼性シンポジウム発表報文集
巻号頁・発行日
vol.2007, no.20, pp.103-106, 2007-11-30
被引用文献数
1

本研究では、2段階整備方式を受けるマルチアイテムシステムの稼働率解析を行う。対象とするシステムは複数のアイテムから構成された冷待機直列システムであり、故障中のシステム内の正常アイテムは予備として利用可能な場合と不可能な場合の2通りを考える。前者については近似解析手法を提案し、シミュレーション解析の結果を用いて近似解析の近似精度を検討する。後者についてはシミュレーション解析のみを行い、前者のモデルとの比較を、数値例を用いて行う。