著者
永石 彰子 田邊 洋 上野 正克 松井 大 松井 真
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.202-204, 2008 (Released:2008-04-15)
参考文献数
10
被引用文献数
1 3

症例は67歳の男性で,飲酒歴・偏食はない.2004年9月,早期胃癌に対し,術後の栄養管理にすぐれるとされる噴門側胃切除術・空腸嚢間置再建術を受けた.2006年3月より下痢,露出部の皮疹が出現し,また,約2カ月の経過で,歩行障害・意識障害・ミオクローヌス・幻覚が出現した.皮疹・下痢・精神神経症状の三徴よりペラグラと診断し,ニコチン酸アミドと混合ビタミン薬の投与で軽快した.消化管手術後に神経症状を呈する症例では術式を問わず栄養障害を念頭におく必要がある.
著者
水門 善之 田邊 洋人
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会第二種研究会資料 (ISSN:24365556)
巻号頁・発行日
vol.2022, no.FIN-029, pp.09-13, 2022-10-08 (Released:2022-10-01)

日本における製造業の基調的な生産動向を捉える上で,自動車工業の生産量を把握することは有用である.本研究では,携帯電話端末の位置情報(GPS 情報)を用いて計測した,自動車メーカーの生産拠点における時間帯ごとの滞在人数を基に,自動車生産量のナウキャスティング(即時性の高い推計)を行った.更に本研究では,同情報が示す自動車メーカー各社の生産状況の趨勢に基づいて株式投資戦略を構築した場合,堅調なリターンが得られることを確認した.また,比較検証のため,各社の株価の趨勢(モメンタム情報)に基づいて同戦略を構築した場合には,安定的なリターンは得られなかった.これらの検証結果は,株式投資において,携帯電話の位置情報に基づく即時性の高い生産量推計の有効性を示す内容と言えよう.
著者
水門 善之 田邊 洋人
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.37-2_D-LB2, 2022-03-01 (Released:2022-03-01)
参考文献数
12

In recent years, the importance of responding to climate change has increased, and various countries have set greenhouse gas emission reduction targets centered on CO₂ (Carbon Dioxide). In this study, we analyzed the relationship between macroeconomic activity and CO₂ emissions amid growing discussions on CO₂ emissions. Recently, while the positive correlation between GDP and CO₂ emissions on a level basis, which had been confirmed in the past, is collapsing mainly in Europe and the United States. However, it this research, we converted the GDP and CO₂ emissions data to a yearly change rate in order to mitigate the effects of structural environmental changes and we confirmed that a positive correlation was maintained between emissions and economic growth rate. Then, in this research, in order to immediately grasp the CO₂ emission status, we used the CO₂ concentration data which was measured using the observation information from artificial satellites (GOSAT, Greenhouse gases Observing SATellite). We proposed an effective method for grasping the macroeconomic situation in real time. In addition, in the proposed method, the estimation accuracy of the economic model was improved by using fine-grained satellite information as a feature quantity.
著者
田邊 洋
出版者
新見公立短期大学
雑誌
新見公立短期大学紀要 (ISSN:13453599)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.187-194, 2005-12-25

新見公立短期大学の情報処理教室での約400人の学生のアクセスログ記録を、2000年度から2001年度まで採った部分を分析した。アクセスログ記録で学生の利用実態の把握を図ることで、今後の学生利用の便宜を考える資料となるデータと考えられる。1年生は授業での10時台と12時〜1時台からの起動の利用が多い。一方、2年生以上では卒論などのための昼休みと放課後の利用が多いので、4〜5時限目の授業は避けるべきである。また、週初めと週末に利用が多目なので、授業は週の中ほどの方が好ましい。アクセスログ記録の分析は情報処理教室で、学生の利用へのフィードバックに役立てうる。