著者
相良 守次
出版者
文教大学
雑誌
人間科学研究 (ISSN:03882152)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.19-27, 1983-03

資料はじめに――――われわれ人間科学部心理学研究室のスタッフは、研究室の相良守次教授を囲んで、先生と心理学をめぐるさまざまなお話を伺う会をもっている。この回は不定期ではあるが現在も継続中である。相良教授は日本心理学会の会長を務められたこともある心理学界の重鎮であり、先生のお話の中には、日本の心理学会の動向についての貴重な資料になりうる部分が多く含まれているように思われる。話していただくテーマはさまざまであるが、われわれはすでに約10時間に及ぶお話のテープを保管している。本稿は、1972年8月に東京で開催された第20回国際心理学会議(XXth International Congress of Psychology)について伺ったお話の一部をまとめたものである。当時相良教授は日本心理学会会長であり、その国際会議のための組織委員長を務められていた。本資料を得るための会合は1982年7月18日神奈川県葉山相洋閣で行われ、出席者は相良教授のほか人間科学部心理学研究室のスタッフ全員(高柳信子、 岡堂哲雄、 秋山胖、 上杉喬、 丹治哲雄、 大熊保彦)と総合研究室の森井利夫教授の計8名であった。なお本資料の収集と整理にあたり1982年度学部共同研究費の援助を受けたことを付記しておく (人間科学部心理学研究室一同)