著者
石井 裕一 増田 龍彦 安藤 晴夫 山崎 孝史 清沢 弘志
出版者
公益社団法人 日本水環境学会
雑誌
水環境学会誌 (ISSN:09168958)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.51-57, 2021 (Released:2021-03-10)
参考文献数
12

国内の清澄な河川において, 外来付着珪藻Cymbella janischiiの侵入と分布拡大に伴う生態系サービスの低下が懸念されている。C. janischiiの侵入が確認されている多摩川水系において, その分布と季節消長を検討した。多摩川上流域では, C. janischiiは目視確認できるミズワタ状の群体を形成していた。中流域では顕微鏡下でのみ確認されたが, 下流域では出現はしておらず, 水域ごとに差異が認められた。多摩川の上流から中流域に合流する支川においてもC. janischiiが分布していたが, 現存量はごく僅かであった。多摩川上流域では4月から5月にかけてC. janischiiは群体を形成していた。その期間の水温は, C. janischii原産地における生育河川の水温とよく一致していた。
著者
石井 裕一郎 武市 正人
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. PRO, [プログラミング]
巻号頁・発行日
vol.97, no.9, pp.1-8, 1997-01-23

遅延評価関数型言語では、プロセスを決定的な関数として表現する手法がよく用いられ、この際入出力の処理は関数の外側にあるOS核が担当する。しかしこの手法では、非決定的処理を表現することも複数のプロセスからの要求が到着した順に処理をするサーバやOS核そのものの記述もできない。そこで我々は、関数型言語に一般的な単一代入ができる擬データを導入し、関数として表現されたプロセスが相互に通信する並行プロセス群全体をも関数として取り扱う機構を提案し、その処理系gofjavaを作成した。コンソール入出力やアブレット等のGUIもこの枠組で扱うことができる。本稿では、このような機構による並行プロセス群の記述とその実現法を述べる。