著者
長井 健一郎 生沼 秀司 石井 達哉
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
年次大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.171-172, 2010
被引用文献数
3

世界的な環境問題への関心の高まりと、今後見込まれる航空輸送量の増加より、航空機の騒音規制はますます厳しくなるものと予想される。航空機騒音の主な要因はエンジンからの騒音であるが、近年ではターボファンエンジンの高バイパス比化により低騒音化が進み、相対的に高揚力装置や離着陸装置など機体から発生する騒音が顕著になってきている。このため今後は機体システム全体での騒音低減に取り組む必要がある。航空機の騒音がどこから放射されているのかを正確に把握するため、我々は実機航空機の騒音源探査に取り組んでいる。地上に設置した多数のマイクロフォンにより航空機の上空通過時の音響信号を収録し、それぞれのマイクロフォンへの到達時間の差から、音の発生位置を逆算する解析手法である。この解析の際にはマイクロフォンと航空機との相対位置および相対速度が重要になってくるが、列車や自動車と違って航空機は毎回同じ経路と速度で上空を通過することは困難なので、これらの計測を正確に行うことが重要になってくる。本研究では地上に設置した2台のラインスキャンカメラにより、ステレオ撮影法の原理を用いて航空機の3次元的な通過位置および通過速度を自動解析することを目的とする。この計測システムを実際の飛行試験に適用し、レーザー測域センサおよび機体搭載GPSによる計測との比較を行ったので、その結果を報告する。
著者
長井 健一郎 生沼 秀司 石井 達哉
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
年次大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.171-172, 2010
被引用文献数
3

世界的な環境問題への関心の高まりと、今後見込まれる航空輸送量の増加より、航空機の騒音規制はますます厳しくなるものと予想される。航空機騒音の主な要因はエンジンからの騒音であるが、近年ではターボファンエンジンの高バイパス比化により低騒音化が進み、相対的に高揚力装置や離着陸装置など機体から発生する騒音が顕著になってきている。このため今後は機体システム全体での騒音低減に取り組む必要がある。航空機の騒音がどこから放射されているのかを正確に把握するため、我々は実機航空機の騒音源探査に取り組んでいる。地上に設置した多数のマイクロフォンにより航空機の上空通過時の音響信号を収録し、それぞれのマイクロフォンへの到達時間の差から、音の発生位置を逆算する解析手法である。この解析の際にはマイクロフォンと航空機との相対位置および相対速度が重要になってくるが、列車や自動車と違って航空機は毎回同じ経路と速度で上空を通過することは困難なので、これらの計測を正確に行うことが重要になってくる。本研究では地上に設置した2台のラインスキャンカメラにより、ステレオ撮影法の原理を用いて航空機の3次元的な通過位置および通過速度を自動解析することを目的とする。この計測システムを実際の飛行試験に適用し、レーザー測域センサおよび機体搭載GPSによる計測との比較を行ったので、その結果を報告する。
著者
宇井 恭一 峯杉 賢治 寺島 啓太 堤 誠司 石井 達哉 岸 光一 西尾 誠司 堀江 洋一
出版者
一般社団法人日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会誌 (ISSN:00214663)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.8-14, 2012-01-05
参考文献数
4

イプシロンロケットは,段階的な開発を実施する計画であり,第1ステップではM-VロケットおよびH-IIAロケットで培った技術を最大限に活用し,平成25年度に打ち上げる.この方針に従い,構造系開発も第1ステップでは短期間で確実な開発(効率的開発)のため,多くの既開発コンポーネントを流用または改修流用する.本稿では,まず第1ステップ構造系全体の概要を述べ,次に新規開発コンポーネントである第2,3段固体モータケース(軽量・低コスト化),衛星分離部(衛星振動環境緩和),第3段機器搭載構造,フェアリング(水没機能付加)について説明する.衛星機械環境としては,乗り心地向上のため音響環境を世界標準レベル(OASPL 140dB程度)まで緩和することを目的とした射座煙道の設計解析と地上燃焼試験の概要を示す.最後に,第2ステップに向けた構造系抜本的低コスト化研究の概要について述べる.