著者
淡野 公一 石塚 興彦 唐 政
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.79, no.7, pp.1244-1255, 1996-07-25
被引用文献数
2

以前に提案されている電流モードCM0Sアナログデファジー回路は, M0Sトランジスタのプロセスパラメータの絶対値の変動に対して低感度であり, 多入力化の容易な回路であった. しかしながら, この回路は, 同一入力電流の向きが異なる, 入力バイアス電流が必要なため消費電力の増加を招く等の問題があつた. 前者に関しては, 入力電流の向きを変えるには, 一般にカレントミラーが用いられる. このカレントミラーは, チャネル長変調効果の影響を受けるためデファジー回路の入力以前に誤差を生じてしまう, 本論文では, 最初にデファジー回路を構成するための4象限動作可能な電流モードCMOSアナログ乗算器を提案する. 提案する乗算器は,従来の回路と同様にプロセスパラメータの絶対値の変動に対して低感度であり, 更に, 前述の問題を改良した回路構成となっている. 次に, 提案する乗算器を用いて多入力化が容易なデファジー回路を設計する. 提案するデファジー回路は, バイアスブロックの共通化によって低消費電力化に有利な回路構成となっている. これらの回路は, PSpiceを用いて詳細に解析される. 最後に, 提案するデファジー回路の評価を行い, その有効性について検討する.
著者
後藤 孝文 奥村 大 田村 宏樹 淡野 公一 田中 寿 外山 貴子 石塚 興彦
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.28, 2008

近年,生体信号を用いたヒューマンインターフェイスの開発・研究が行われている.著者らは,下半身不随の障がい者のためのヒューマンインターフェイスの開発を行っている.本研究では表情筋のパターン識別を行うのに適した表面筋電位の特徴量の検証を行う.本実験ではフーリエ変換による特徴量,積分筋電量(iEMG)などを用いて動作識別を行い,それらの識別率を比較する.動作識別の方法にはニューラルネットワークを用いた.