- 著者
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濱田 勇志
武井 圭一
守岡 義紀
野々垣 政志
茂木 恵
石川 由樹
山本 満
- 出版者
- 理学療法科学学会
- 雑誌
- 理学療法科学 (ISSN:13411667)
- 巻号頁・発行日
- vol.32, no.3, pp.455-458, 2017 (Released:2017-06-23)
- 参考文献数
- 10
〔目的〕無呼吸発作・周期性呼吸に対する腹臥位の効果を,超低出生体重児の1例の介入結果から検討することである.〔対象と方法〕症例は,超低出生体重児であり,修正37週以降にも周期性呼吸・無呼吸発作を示した.呼吸管理目的に腹臥位によるポジショニングを3週間実施し,経皮的動脈血酸素飽和度(以下,SpO2)を指標に,背臥位へ姿勢変換した後の腹臥位の即時的変化と24時間変化を評価した.また,介入前後3週間での呼吸異常の有無を調査した.〔結果〕SpO2は,5分間変化(即時的変化),24時間変化のどちらでも平均値の上昇,変動幅の減少を示した.呼吸異常の出現頻度は,無呼吸発作で介入前5回,介入後は消失,周期性呼吸で介入前5回,介入後1回であった.〔結語〕腹臥位による呼吸管理は,呼吸異常の頻度を減少できることが示唆された.