著者
平 俊介 高須 航 山田 智隆 武居 直樹 西倉 祐太 石川 貴之 細井 理央 安田 昂樹 高橋 和司 齋藤 孝道
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.601-602, 2016-03-10

JavaScriptを用いることで利用者のキー入力を秘密裏に採取する,所謂JavaScriptキーロガーがある.Webサイトの改ざんに伴うスクリプト挿入攻撃は数多く報告されており,攻撃者によりJavaScriptキーロガーが挿入された場合,利用者が認証に用いるIDやパスワードのパターンを採取されてしまうので,Webサイト運営者のみならず,利用者側でも対策を行うことが望ましい.本論文では,ブラウザ側での対策として,アクセスしたWebサイト上のHTMLやJavaScriptの解析,及び,疑わしいリクエストを特定し,JavaScriptキーロガーの検知を行うブラウザ拡張機能の提案及び実装を行う.
著者
石川 貴之 石坂 宏
出版者
日本育種学会
雑誌
育種学研究 (ISSN:13447629)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, 2002-03-01

Alstroemeria ligtu L. hybrid(LH, 2n=2X=16), A. pelegrina L. var. rosea(PR, 2n=2X=16)およびそれらの雑種(2n=2X=16,3X=24,4X=32)について,花粉母細胞の染色体対合とギムザCバンドパターンを調査した.LHおよびPRの花粉母細胞減数分裂の第一中期における染色体の平均対合数は,それぞれ0.04I+7.98IIと0.08I+7.96IIであった.花粉母細胞は正常に分裂し,それぞれ98.4%,94.9%と高い花粉稔性を示し,自家受粉により成熟種子を形成した.LH×PR(2n=16)の花粉母細胞の第一中期における二価染色体対合頻度は低く,平均対合数は11.18I+2.41IIであった.この雑種では,花粉母細胞の第一後期,第二後期および小胞子の一核期初期において,高頻度で染色体橋や小核が観察され,0.6%の低い花粉稔性を示し,自家受粉および両親種への戻し交雑により成熟種子を形成しなかった.一方,LH×PRの複二倍体(2n=32)の花粉母細胞の第一中期における二価染色体対合頻度は高く,平均対合数はO.82I+15.59IIであった.この複二倍体の花粉母細胞は正常に分裂し,86.3%と高い花粉稔性を示した.自家受粉により成熟種子は形成されなかったが,LHとの正逆交雑により成熟種子が形成された.また,二基三倍体(2n=24, LH×複二倍体およびPR×複二倍体)の花粉母細胞の第一中期における染色体の平均対合数は,それぞれ8.24I+7.85II+0.02IIIと8.58I+7.66II+0.03IIIであった.これらは花粉母細胞の第一後期,第二後期および小胞子の一核期初期において,高頻度で染色体橋や小核が観察され,それぞれ14.8%と13.0%の花粉稔性を示した.自家受粉により成熟種子は形成されなかったが,LHにLH×複二倍体による二基三倍体を交雑した場合のみ成熟種子が形成された.ギムザCバンド法により,LHでは花粉母細胞減数分裂の第一中期の8本中7本の二価染色体,第一後期の8組中7組の染色体からCバンドが観察されたが,PRでは観察されなかった.これらのCバンドを有する染色体は,種間雑種,複二倍体および二基三倍体でも認められた.