著者
石田 孝造
出版者
環太平洋産業連関分析学会
雑誌
産業連関 (ISSN:13419803)
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.72-78, 1990
被引用文献数
1

日本経済の発展・成長に伴い政治経済文化情報の一極集中がもたらした巨大都市東京は,経済空間として巨大であるだけでなく,機能的にも構造的にも特異な性質をもっている。東京都産業連関表の作成とそれに基づく分析はこの巨大都市東京の経済的機能と構造の特質を明らかにする。さらには一極集中のメカニズムを明らかにするうえで,多くの示唆をもたらすであろう。
著者
新井 益洋 石田 孝造 桜本 光 清水 雅彦
出版者
環太平洋産業連関分析学会
雑誌
産業連関 (ISSN:13419803)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.57-69, 1994
被引用文献数
3

東京都の産業構造は,日本の本社の約50%が集中し,その本社に必要な対事業所サービス,金融・保険等のサービス化が進んでいる。また本社の就業者は135万人に達する。そして本社活動,サービス,財の生産に,毎日通勤者として都外から250万人流入し従事している。このように他の地域とはきわめて異なる東京経済を,雇用と本社活動の面から分析し,東京一極集中の分析視点からの試論として,本社移転のシミュレーションを行なった。経済効率の点からは,本社移転は非効率的である。