著者
神崎 映光
出版者
大阪大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

本研究課題では、無線センサネットワークにおいて、人が持ち歩くスマートフォンなど、環境内を自由に移動するモバイル端末をデータ収集用端末(モバイルシンク)として利用する場合に、センサデータの収集を高信頼かつ低負荷で実現するためのデータ転送機構について研究を推進した。具体的には、モバイルシンクへのデータ転送を効率的に行うための通信制御手法、およびセンサデータの特性を利用した通信量削減手法をそれぞれ考案した。本研究の成果は国内外の論文誌や学会において積極的に公表し、国際的に著名な国際会議や国際論文誌、さらには書籍のチャプターとして掲載されるなど、国際的に高く評価された。
著者
澤井 陽平 篠原 昌子 神崎 映光 原 隆浩 西尾 章治郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.77, pp.41-48, 2006-07-12

アドホックネットワークでは,データの複製を作成することでデータの利用性が向上するが,データ更新の発生により,複製間の一貫性が損なわれる可能性がある.そのため,クオーラムシステムを用いた複製間の一貫性管理が有効となる.これまでに筆者らは,少数の移動体でクオーラムを構成し,複製問の一貫性を管理する方式を提案した.本稿では,シミュレーション実験により,提案方式の性能を詳細に評価し,その有効性を検証する.Data replication is effective for improving data availability in ad hoc networks. In an environment where data updates occuur,replicas of a data item may be inconsistent. To solve this problem,quorum based consistency management is a promissing approach. In our previous work,we have proposed a consistency management method that constructs quorums with a small number of mobile hosts. In this paper,we present simulataion results to evaluate the performance of our proposed methods by simulation experiment.