著者
神谷 法子 小柴 朋子 田村 照子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.66, 2014

<b>0A-0 </b><b> 寝衣が睡眠に及ぼす影響</b><b> </b><b>-寒冷環境下における睡眠―</b><b></b><b>○神谷<sup> </sup>法子<sup>1</sup>,小柴 朋子<sup>1</sup>,田村 照子<sup>1</sup></b><b></b>(<sup>1</sup>文化学園大)&nbsp;<b>目的</b> 寒冷環境下における寝衣の違いが睡眠の質へ及ぼす影響を明らかにし、より適切な寝衣について検討を行う。<b>方法</b> (1) 10~20才代男女450名を対象に、就寝時の寝具、着衣に関するアンケートを実施。(2) 終夜18℃55%一定に制御した人工気候室にて、半袖・半ズボン、下着のみ、スウェットの3種の着衣条件下で、午前0時より7時間睡眠中の、体動、布団内気候・衣服内気候、心拍、足指(親指) 皮膚温、睡眠満足度:OSA睡眠調査票を測定した。<b>結果</b> (1)アンケート結果から、冬は厚着をして寝る人が多く、52%がスウェット、パジャマ43%(フリース19%、襟なし14%、襟付10%)冬用ネグリジェ5%で、それ以外も長袖41%と長ズボン83%の着用者が多かった。(2)睡眠実験の結果、皮膚温は個人差があるものの、着衣条件による差はみられなかった。布団内気候、衣服内気候は共に下着のみ、半袖・半ズボンが厚着のスウェットよりも温度が高い傾向で、布団内は着衣に関わらず暖かさが保たれることが明らかとなった。スウェットの場合、腕まくりをしたり足を外に出すなど体動が多く、また夢みが多く、深い睡眠がとれていなかった。半袖・半ズボンでの睡眠は入眠までの時間が短く、睡眠時間が長く、目覚めが良い傾向を示し、3条件の中で最も良好であった。