- 著者
 
          - 
             
             神野 恵治
             
             茂木 健司
             
             笹岡 邦典
             
             根岸 明秀
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 北関東医学会
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 北関東医学 (ISSN:13432826)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.58, no.1, pp.1-7, 2008-02-01 (Released:2008-04-09)
 
          
          
          - 参考文献数
 
          - 11
 
          
          
          - 被引用文献数
 
          - 
             
             1
             
             
             1
             
             
          
        
 
        
        
        【背景・目的】 先に著者らは口内貯留による各種含嗽剤の薬剤効果を報告した. 今回は含嗽という機械的清掃行為が加えられた場合の一般細菌, カンジダを減少させる効果について検討した. 【対象と方法】 健常成人18名に対し, 水道水, 薬用リステリン®(青色) 原液, 2倍希釈液, 4倍希釈液, 薬用リステリン®(黄色) 原液, 2倍希釈液, 4倍希釈液, ポピドンヨード 30倍希釈液, ハチアズレ®, 3 %過酸化水素水, ネオステリン・グリーン®50倍希釈液おのおの30mlを含嗽後の唾液を検体とし, 一般細菌, カンジダの培養後, 含嗽剤作用前後のコロニー数を比較した. 【結 果】 一般細菌は, 含嗽前では全例から検出されたが, 含嗽後では50.0~100%で減少した. カンジダは, 含嗽前では23.0~38.0%に検出され, 含嗽後では40.0~100%で減少していた. いずれも薬用リステリン®(青色) 原液, ポピドンヨード30倍希釈液の減少率が高かった. 【結 語】 含嗽剤を用いて含嗽することにより, 一般細菌, カンジダを減少させる効果が認められ, 特に薬用リステリン®(青色) 原液, ポピドンヨード30倍希釈液の効果が高かった.