著者
福本 江利子
出版者
広島大学
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2019-04-01

研究者をとりまく環境変化の中で、研究評価において研究生産性の尺度として普及している論文数や引用数等の量的指標は、必ずしも研究の創造性や革新性を加味していない。本研究では、量的研究評価指標のみに拠らず、研究や科学の営為の根幹である研究生産性の意味そのものに立ち返り探究を進める。本研究では、①研究者にとっての研究生産性の内実、②パブリケーション戦略、そして③研究評価や大学組織を含む研究者をとりまく環境・制度・文化の①②への影響、に着目し、大学の研究者対象のサーベイ調査及び事例研究を実施する。研究を通じて、研究政策や大学経営、科学技術論等への学術的貢献に加え、大学や政策の現場への示唆を示す。