著者
福田 恵美子 脇田 祐一朗
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
日本オペレーションズ・リサーチ学会和文論文誌 (ISSN:04534514)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.38-55, 2009-12
被引用文献数
2

本論文では,2008年現在形成されている自公連立政権の振る舞いを,提携構造を考慮した投票力指数(CS値)(G.Owen,1977)とそれを指標とした提携形成ゲーム(Hart-Kurz,1983)を用いて考察する.本研究では,二院制における衆議院の優越を考慮し,再審議での投票力指数に対する割引因子が0.3167以上であれば自公連立が提携形成ゲームにおいて安定であることを示した.また,他の安定な連立の考察を通じて,公明党が自公連立を堅持する誘因があるという知見を得た.さらに,2005年の郵政民営化法案を巡る衆議院解散についても同様の分析を行い,当時,特定の法案の成立を目指しており,かつ再審議での投票力指数が大きくなかったことが,解散に踏み切った要因である可能性を示した.
著者
福田 恵美子 舛井 道晴 伊藤 暢彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. AI, 人工知能と知識処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.383, pp.23-26, 2007-12-06

検索連動型広告とは,検索エンジンに入力された語に関連する広告を配信する広告手法である。広告枠はオークションによって取引され,Yahoo!,Googleなどでは"一般化セカンドプライスオークション"(GSP)が採用されている。GSPは,誘因両立性をもつことで知られるヴィクレイ・クラーク・グローブス(VCG)メカニズムと似た構造を持つ。Edelman and Ostorovsky [1]では,GSPにおいては各入札者の入札と収益が安定しないことを示している。それに対し,VCGでは理論的にはそのような不安定性はない。また,Edelman et al. [2]では新たに局所的エンヴィ・フリー均衡を定義し,入札者の戦略を制限したGSPにおける均衡では,VCGにおける支配戦略均衡による収益以上となることを示した。これらの結果を受け,本稿では経済実験によりGSPとVCGの比較を行った。

1 0 0 0 人間発達学

著者
福田恵美子編集
出版者
中外医学社
巻号頁・発行日
2009