著者
渡邉 研志 秋 庸裕
出版者
公益社団法人 日本油化学会
雑誌
オレオサイエンス (ISSN:13458949)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.119-124, 2020 (Released:2020-03-04)
参考文献数
14

地球環境の保全と資源・エネルギーの再生利用を両立する持続的技術として,海洋大型藻類や火力発電排出ガスを原料としたバイオリファイナリーにより,高度不飽和脂肪酸やカロテノイド,炭化水素などの有用脂質を生産する新規システムの構築を進めている。油糧微生物ラビリンチュラ類オーランチオキトリウム属の有機酸資化性を活用した二段階発酵系とゲノム育種による高機能化を統合して生産性の最大化をめざしているので,その進捗を紹介する。