- 著者
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秋葉 智弘
松本 尚
平木 敬
- 雑誌
- 全国大会講演論文集
- 巻号頁・発行日
- vol.47, pp.47-48, 1993-09-27
共有メモリー型並列計算機における、並列アプリケーションの最適化を支援するために、様々なハードウェアー機構が提案されている。特に、本論文で取り上げるハードウェアー機構は、Elastic barrier(同期待ちによるアイドルタイムを減少させるために、同期に幅を持たせたり、必要のないバリアーを削減したりできる拡張されたバリアー)とスヌープキャッシュにおけるプロトコルの、データオブジェクト毎の切替えである。本論文では、SPLASHと呼ばれる並列アプリケーション群を用いたシミュレーションにより、これらの機能がどのような性能改善をもたらすかを評価する。SPLASHは、普通のC言語とPARMACSと呼ばれるマクロによって、明示的に並列性を記述した、実際に使用されているアプリケーション群である。SPLASHのこの性質により、より現実に即した性能評価を行なうことが出来ると期待できる。