著者
鈴木貴大 鈴木崇弘 千葉紗由李 松永信介 稲葉竹俊
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.455-456, 2011-03-02

これまでVR環境を構築するためには多大なコストとスペースを要<br />するため学校教育の場に導入することは非常に困難であった。しか<br />し、近年では簡易にVR環境を構築するための環境が整いつつあり教<br />育現場への導入が現実的になってきたが、まだその導入事例は少な<br />い。<br /> そこで本研究では、巻き取り式のVRスクリーンを用いたものとHM<br />Dを用いた簡易のVR学習環境をそれぞれ構築し、学習者自身の視点と<br />自身を俯瞰するような視点の異なる視点で利用できるVR教材を開発<br />した。評価においては、デバイスと視点の違いをそれぞれ組み合わ<br />せた異なるVR学習環境における学習効果の差異の検証を多角的に行う。
著者
安藤 公彦 宮坂 秋津 稲葉 竹俊
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2013-CE-118, no.16, pp.1-7, 2013-02-01

近年、コンピュータ支援学習の研究分野において、協調学習でのグループ編成・グループ内のメンバーの役割・学習活動の流れ・手順などをシナリオ化した、協調スクリプトの研究が注目されてきている。協調スクリプトは、学習者自身にゆだねられた自発的活動のみでは、しばしば支障をきたす可能性のある協調学習のプロセスの強力な外的支援として、その有効性を報告している研究が多い。本研究では、相互教授法をデザイン指針とする 「相互問題作成協調スクリプト」 を提案し、提案スクリプトを大規模教室で実行可能とするための協調学習システムを構築する。本システムの特徴として、スクリプト開始時点でログインしている学習者の特性からグループ分けを行う機能と、インタラクションの属性を指定するインターフェースを備えたグループ内チャット機能が挙げられる。最終的には、 500 人程度のクラスにおいて実験を行い、スクリプトのどのフェーズでどのようなインタラクションが行われたのかを明らかにすることを目指す。