著者
水谷 亘 穴田 啓晃
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 2020年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第73回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.323-324, 2020-09-18 (Released:2021-01-20)

YouTube等の動画共有サービスではチャンネル毎に各動画のサムネイルが並べられている.各動画の視聴回数は,動画の内容のみならず,サムネイルで使われている文字のフォントや背景の色,また文字とフォントのレイアウト等が関係していると考えられる.本稿では,事前分布と尤度から事後確率を求めるベイズ統計の手法によりこの関係を分析した結果を報告する.
著者
フォン ヤオカイ 松本 晋一 穴田 啓晃 川本 純平 櫻井 幸一
雑誌
コンピュータセキュリティシンポジウム2015論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.3, pp.1151-1158, 2015-10-14

暗号通貨はインターネット上で流通しているデジタル通貨である.Bitcoin は暗号通貨の代表の 1 つであり,金融機関による管理を必要としない通貨の流通を可能とする概念として提唱され,近年は一般的人にも良く知られている存在となった.また Bitcoin の別の側面である,集中管理者の存在なしに分散環境で価値を流通/交換し合意形成する方法に着目した方式もいくつか生まれており,Ethereum はその一つで,分散型アプリケーションを構築するためのプラットフォームである.本発表では,Ethereum とその周辺の暗号通貨に関する研究と実装状況について報告する.
著者
北原基貴 穴田啓晃 川本淳平 櫻井幸一
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC)
巻号頁・発行日
vol.2014-CSEC-65, no.3, pp.1-6, 2014-05-15

公開鍵暗号では,ユーザの公開した公開鍵に対するなりすましを防ぐため,公開鍵の正当性を保証する証明書が信頼できる認証局によって添付される.この仕組みは公開鍵基盤と呼ばれる.公開鍵と証明書は誰もが参照できる公開鍵ディレクトリに保存される.送信者はこれらの情報を用いて認証・暗号化を行う.この証明書を必要としない暗号として,ID ベース暗号がある.ID ベース暗号ではユーザの ID が公開鍵として扱われる.秘密鍵は,秘密情報を持つ鍵配付センターから,自身の証明を行うことで受け取る.これまでの ID ベース暗号には鍵配付センターがユーザの使う秘密鍵を知ってしまうという鍵供託問題が存在する.本論文では,所有者情報と証明書を RSA 暗号の公開鍵に埋め込むことで,鍵供託問題のない ID ベース暗号に相当するシステムを提案する.提案システムでは,正当な ID を持つユーザ以外は ID を埋め込み不可にするため,公開鍵への所有者情報の改ざんが行われた場合にそれを検知できる.また,証明書添付の必要がない.更に,提案システムの著作権管理システムへの適用を提案する.コンテンツ提供者の公開鍵に証明書を埋め込むことにより,著作権管理システムを,コンテンツの盗作販売を検出可能なものにすることができる.
著者
張 忠強 穴田 啓晃 川本 淳平 櫻井 幸一
雑誌
コンピュータセキュリティシンポジウム2014論文集 (ISSN:13440640)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.2, pp.228-235, 2014-10-15

オンラインゲームは最も人気のあるゲームの一つとなった. しかし,同時に,ボットやリアルマネートレードなどの不正行為も増加している.仮想世界におけるゲームバランスを維持するために,オンラインゲームの運営者は不正行為を行うプレーヤーに対して厳しい対応を取っている.本研究は,MMORPG を対象に不正なプレーヤー発見を支援するために,プレーヤーのゲームプレイ時間に基づくトピックモデルを生成し、潜在的な不正行動の分類を行うことを目的としている.本稿では,World of Warcraft Avatar History Dataset に対してk-means 法を主要なツールとするプレーヤーの分類を行い,特異な行動を持つプレーヤーグループを検出する.