著者
北原基貴 穴田啓晃 川本淳平 櫻井幸一
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC)
巻号頁・発行日
vol.2014-CSEC-65, no.3, pp.1-6, 2014-05-15

公開鍵暗号では,ユーザの公開した公開鍵に対するなりすましを防ぐため,公開鍵の正当性を保証する証明書が信頼できる認証局によって添付される.この仕組みは公開鍵基盤と呼ばれる.公開鍵と証明書は誰もが参照できる公開鍵ディレクトリに保存される.送信者はこれらの情報を用いて認証・暗号化を行う.この証明書を必要としない暗号として,ID ベース暗号がある.ID ベース暗号ではユーザの ID が公開鍵として扱われる.秘密鍵は,秘密情報を持つ鍵配付センターから,自身の証明を行うことで受け取る.これまでの ID ベース暗号には鍵配付センターがユーザの使う秘密鍵を知ってしまうという鍵供託問題が存在する.本論文では,所有者情報と証明書を RSA 暗号の公開鍵に埋め込むことで,鍵供託問題のない ID ベース暗号に相当するシステムを提案する.提案システムでは,正当な ID を持つユーザ以外は ID を埋め込み不可にするため,公開鍵への所有者情報の改ざんが行われた場合にそれを検知できる.また,証明書添付の必要がない.更に,提案システムの著作権管理システムへの適用を提案する.コンテンツ提供者の公開鍵に証明書を埋め込むことにより,著作権管理システムを,コンテンツの盗作販売を検出可能なものにすることができる.
著者
川本 淳平 福地 一斗 佐久間 淳
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

本稿では,位置情報のプライバシ保護出版における継続的な滞在人数ヒストグラム出力のためのアドバーザリアルプライバシを提案する.位置情報の継続的開示における,過去の開示情報との依存関係を用いた攻撃問題を,人々の行動にマルコフモデルを仮定し出力をPOIにおける滞在数に限定し扱う.提案のプライバシによる開示データは既存のヒストグラムに対する差分プライバシを満足するデータに比べノイズが少ないことを示す.
著者
張 忠強 穴田 啓晃 川本 淳平 櫻井 幸一
雑誌
コンピュータセキュリティシンポジウム2014論文集 (ISSN:13440640)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.2, pp.228-235, 2014-10-15

オンラインゲームは最も人気のあるゲームの一つとなった. しかし,同時に,ボットやリアルマネートレードなどの不正行為も増加している.仮想世界におけるゲームバランスを維持するために,オンラインゲームの運営者は不正行為を行うプレーヤーに対して厳しい対応を取っている.本研究は,MMORPG を対象に不正なプレーヤー発見を支援するために,プレーヤーのゲームプレイ時間に基づくトピックモデルを生成し、潜在的な不正行動の分類を行うことを目的としている.本稿では,World of Warcraft Avatar History Dataset に対してk-means 法を主要なツールとするプレーヤーの分類を行い,特異な行動を持つプレーヤーグループを検出する.
著者
呉 双 川本 淳平 菊池 浩明 佐久間 淳
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IBISML, 情報論的学習理論と機械学習 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.139, pp.67-74, 2013-07-11

統計的分析を行う際に個人情報を保護することは,機械学習やデータマイニングにおいて多くの注目を集めている.この研究において我々は,異なる人間がそれぞれデータを持っている時に,実際にデータを合わせることなく予測を行うためのプライバシー保護ロジスティック回帰の提案を行う.ロジスティックシグモイド関数は非線形関数であるため,暗号上で扱えないという問題がある.そのため,我々の提案ではロジスティックシグモイド関数の近似として多項式フィッティングを用いている.
著者
川本 淳平
雑誌
Computer Security Symposium 2013
巻号頁・発行日
2013-10

Computer Security Symposium 2013 (CSS2013) will be held at Kagawa International Conference Hall and Sunport Hall Takamatsu, Kagawa, Japan, in October 21st - 23rd, 2013.
著者
川本 淳平 佐久間 淳
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. データベース・システム研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2013-DBS-157, no.1, pp.1-6, 2013-07

本論文では,位置情報を継続的に公開するためのプライバシ定義を提案する.ある時刻における人々の位置情報は,過去に滞在していた地点との相関がある.そのため,差分プライバシのようにどのような背景知識を持つ攻撃者に対して,安全かつ継続的に位置情報を公開するためには付加しなければならないノイズ量が多くなる.本論文では,人々の行動にマルコフ性を仮定しマルコフ過程を用いた攻撃者に対して安全な位置情報の公開のためのアドバーザリアルプライバシを提案する.本論文では,先ず,各時刻毎に POI 別滞在人数ヒストグラムを公開する問題を考え,提案アドバーザリアルプライバシを満足するヒストグラム導出メカニズムについて議論する.そして,各時刻毎に POI のシーケンスからなるパスのカウントヒストグラムを公開する問題を考え,先のヒストグラム導出メカニズムをこの問題へ拡張する.最後に評価実験では,公開位置情報を用いた解析タスクとして頻出パス抽出を想定し,提案手法がプライバシを保護しつつ正確な解析結果を導く位置情報を公開できることを示す.
著者
川本 淳平 福地 一斗 照屋 唯紀 佐久間 淳
雑誌
SCIS 2013
巻号頁・発行日
2013-01

SCIS 2013 The 30th Symposium onCryptography and Information SecurityKyoto, Japan, Jan. 22 - 25, 2013The Institute of Electronics,Information and Communication Engineers
著者
川本 淳平 Gillett Patricia L. 佐久間 淳
雑誌
WebDB Forum 2012
巻号頁・発行日
2012-11

WebDB Forum 2012(第5回 Webとデータベースに関するフォーラム)2012年11月20日(火)~21日(水)秋葉原コンベンションホール
著者
川本 淳平 吉川 正俊
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌トランザクション. データベース(TOD)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.33-44, 2011-10-03

本論文では,キー・バリュー型データベースを対象に,利用者のプライバシを考慮した範囲問合せ手法を提案する.従来議論されてきたプライバシを考慮した情報検索 (PIR; private information retrieval) の枠組みでは,単独では範囲問合せが行えず,また検索用キー属性の値に重複が認められないという制限がある.提案手法では,キー属性の値と問合せそれぞれに摂動を加え暗号化を施すことで,これらの制限を設けることなく問合せへの頻度分析攻撃を防ぐ範囲問合せを実現する. In this paper, we introduce a new private range query method in key-value type database.Existing PIR (Private Information Retrieval) approaches have two limitations: it supports only equal queries but range queries;the key attribute used to query processing must be unique.Our approach, on the other hands, guarantees private range queries and allows tuples having a same value of the key attribute against frequency analysis attacks.For these properties, we add perturbations to both key attributes and queries, and encrypt them.