- 著者
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端本 宇志
- 出版者
- 公益社団法人 日本皮膚科学会
- 雑誌
- 日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
- 巻号頁・発行日
- vol.129, no.2, pp.157-160, 2019-02-20 (Released:2019-02-20)
- 参考文献数
- 22
Episodic angioedema with eosinophiliaは,好酸球増多を伴って繰り返される血管浮腫,体重増加,発熱を主症状とする疾患である.本邦では症状が一過性で軽症にとどまる例が多く,Non-episodic angioedema with eosinophilia(NEAE)という名称が用いられる.発作時には血液中のIL-5やTARCが上昇し,主にT細胞の機能異常によって発症している可能性が高い.治療には一般に経口ステロイド薬が用いられるが,NEAEでは自然軽快が期待できる.また,NEAEに対する抗ヒスタミン薬の投与は,治療期間を短縮しないと報告されている.