著者
竹田 雅彦 中田 孝明 織田 成人
出版者
一般社団法人 日本集中治療医学会
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.5-11, 2019-01-01 (Released:2019-01-01)
参考文献数
49

サイトメガロウイルス(cytomegalovirus, CMV)感染は,免疫不全患者だけではなく正常免疫能を持つ重症患者にも発生し,人工呼吸管理期間,ICU滞在期間,入院期間の長期化や不良な生命転帰と関連する。近年,正常免疫能の重症患者に対するCMV感染予防の有効性を問うRCTが行われるなど,活発な研究が行われている注目の研究領域である。現時点では,正常免疫能の重症患者に対する抗ウイルス薬の予防投与は,CMV再活性化が抑制されるが死亡率などの転帰の改善を認めず,抗ウイルス薬は副作用も多いことから,推奨されるに至っていない。また近年,造血機能障害や腎毒性などの副作用が少ない新規抗ウイルス薬の研究報告がなされている。今後,集中治療領域におけるCMV感染に関する多くの知見の発表が予測されるため,集中治療領域におけるCMV感染に関し注目していく必要がある。
著者
亀井 豊永 家森 俊彦 能勢 正仁 竹田 雅彦 MCCREADIE Heather
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

平成17年度は非常に残念ながら研究代表者の病状悪化のため年度の延期を打診したが、だめだった。このため、1つの試作機を完成するのではなく、いろいろな部分性能評価を重視することとした。平成16年度で作成した、非磁性セオドライトの回転部分は磁場測定は1分1回転で予定通り1/30秒毎のAD測定に耐える、また、星座からの角度確定では、広角で角度1度以内から10分程度でに決められるがその磁場測定とのタイミングあわせは非常に難しい。望遠鏡を使用した侠角1分精度で星座を探すためには非常に高速のCPUが必要となり回転が安定しないと仮定した地上装置とノートPCではやはり無理がある。そのため、2つの予定外の方法を試すことにした。1つは値下がりした民生用ハイビジョンカメラと非常に高速のCPUと2GB高速大メモリーを備えたデスクトップPCを試した、しかしこれは非圧縮DVカメラ(3色約15MHz固定)と違い画像が25MHzMPEG圧縮のため画像が非常に荒く、しかも時間遅れが不安定で0,3-0.7秒遅れでPCに送り込まれるためHDV信号や圧縮デジタル機能を使用するのはこの角度測定用途にむかず、単純にHDVのアナログD3信号を直接ベースバンド(3色約150MHz)で映像取り込みして処理する必要がある。もう1つの方法は、余り早く回転させるとどのような狭角測定法でも無理がでるので、回転軸方向に侠角は星座判定をする方法にすることである。このためには望遠鏡方向に邪魔がないようにセオドライトの幾何学的配置を見直しセオドライトの支柱が望遠鏡とカメラを避けるように設計を工失する。なお、十分テストは出来ていないが、回転上の複数の星が明らかになった状態で複数の視野に連続に入ってくる明るい星や昼間の太陽タイミングを狙う場合にはやはり圧縮HDV信号は無理でD3信号を基準にHDVのベースバンドの信号を使用して角度の秒単位での角度測定は実用になると考える。このほかの、セオドライトの180度自動回転や気象条件や耐久性を試すテストは更に後ほど行うことになる。