著者
原 直 笠井 昭範 阿部 匡伸 曽根原 登
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LOIS, ライフインテリジェンスとオフィス情報システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.479, pp.29-34, 2014-02-28

本研究ではあらゆる環境音を対象とした集合知としての環境音データベース構築を目的とする.例えば,環境音の一つとして環境騒音問題を考えると,車や鉄道などの特徴的な音だけではなく,道や公園の賑わいのような生活雑音も考慮する必要がある.しかし,日常的かつ広範囲な音を少人数で収録することは容易ではない.そこで,クラウドソーシングによる収録を行うことで,環境音測定に必要な膨大な空間を覆うことを目指す. Android OSを搭載したスマートデバイスで動作するアプリケーションの試作を行い,さらに収録音の集積と閲覧のためのサーバシステムの試作を行った.また,スマートデバイス搭載のセンサ群の精度を検証するために,騒音レベルの校正と環境音収録実験を行った.実験では900分の環境音データを収録し,収録された騒音レベルと主観的な評価値の関係性を分析した.
著者
笠井昭範 原直 阿部匡伸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.6, pp.1-6, 2014-07-21

GPS による位置情報を用いたアプリケーションやサービスが広く普及している.本研究では,GPS から取得した位置情報をもとに,様々なライフログを集約するシステム FLAG を開発した.FLAG では位置情報を滞在地と移動経路に分類して管理を行う.分類した位置情報は地図とタイムテーブル上に可視化され,滞在地にはユーザごとに個別の名称を登録する機能を設けた.また,様々なライフログを集約する例として Twitter における投稿時間から FLAG の持つ位置情報と結びつけを行う.これにより,位置情報を持たないライフログの地図上への可視化が可能となる.システムの評価では,6 名の被験者により滞在地の正解データを作成し,FLAG の滞在地検出精度について 2 種類の検出法を用いて比較を行った.結果, FLAG では元データに比べて高い精度による滞在地の検出が確認された.Recently, the application and the service which utilize location information from GPS have highly prevailed. In this paper, we developed the system called FLAG which aggregates the variety of Lifelog under location information. FLAG manages location information discriminate between moving and staying. With using FLAG, we visualize categorized location information on the map and the time table. And implement set the function which registers individual name according to users in the staying state. We also link the location information from FLAG to Twitter using the posting time for an example of aggregating various kinds of Lifelog, This function enables Lifelog to show on the map even if the Lifelog has no positional information. For an evaluation of the FLAG system, we created correct data of staying by six users. And we compared accuracies of staying by using two detection methods. As a result, we confirmed that FLAG can be detected high accuracy staying than the original data.