著者
足立 洋 篠原 巨司馬 潮 清孝
出版者
公益財団法人 メルコ学術振興財団
雑誌
メルコ管理会計研究 (ISSN:18827225)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.3-12, 2011 (Released:2015-11-17)
参考文献数
32
被引用文献数
3

近年,日本企業の管理会計実践事例として,ライン部門に利益責任を与えるケースが多数報告されている。本稿は,セーレン株式会社の事例検討を通じて,プロフィットセンター(PC)化されたライン部門における利益創出のメカニズムを考察するものである。考察の結果,製造部門が利益責任を負うことにより販売部門の振替価格交渉での交渉力が強化されていると同時に,製品の競争優位の源泉となる生産管理システムの存在が製造部門にも強い交渉力を与えており,これら2つの力の間の緊張関係が利益創出に強く関わっていることが明らかになった。
著者
足立 洋 篠原 巨司馬
出版者
公益財団法人 メルコ学術振興財団
雑誌
メルコ管理会計研究 (ISSN:18827225)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.73-80, 2008 (Released:2015-11-17)
参考文献数
3
被引用文献数
2
著者
足立 洋 篠原 巨司馬
出版者
公益財団法人 メルコ学術振興財団
雑誌
メルコ管理会計研究 (ISSN:18827225)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.29-41, 2016-11-30 (Released:2017-07-04)
参考文献数
58
被引用文献数
1

本稿では,ケース・スタディの方法を用い,部門における固定的な予算目標の達成と,事業環境の変化に柔軟に対応するための予算修正がどのように両立されうるのかについて,業績評価上の問題がいかにして克服されうるかという点とあわせて考察した。本稿で考察したケースでは,予算目標は期中固定されていたが,一方で予算と行動計画は月単位で修正されていた。そこでは,この修正に限度が存在することによる管理者のモラール低下のリスクを抑制するため,主観的業績評価が採用されていた。