著者
野崎 武司 飯村 敦子 細越 淳二 米村 耕平
出版者
香川大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010-04-01

本研究の目的は、特別支援教育の知見を援用しながら、体育の学習集団論を再構築することにある。主な結果;①体育において「できる」「わかる」の系統性を教師が持つこと、習熟と認識の発展の節目で「わからせる」ための教材・教具を開発すること等、これまでの体育の学習集団論と授業のUD化との架橋による<授業のステップアップ化>が必要である。②子どもの認知特性等、子ども理解の診断的アプローチが必要である。③年間を通じて受容的・肯定的でかつ探究的な学級の風土を醸成することが必要である。若手教員には、多様な授業の考え方や、子どもを深く見取り、学級集団を組織していく教育技術とその習熟プログラムの開発が不可欠である。