著者
米田 昌弘 西澤 毅
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 = Proceedings of JSCE (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.658, pp.193-205, 2000-09-20

本研究では, 橋軸方向にオールフリーまたは弾性拘束された長大鋼斜張橋を対象として, 遊動円木振動数の簡易推定法を提示するとともに, 橋軸方向地震時における桁端部の水平移動量と主塔基部曲げモーメントを推定できる実用算定法を提案した. 数値計算例より, 提案した手法は, 長大鋼斜張橋の耐震性についての比較検討や基本構造の選定, さらには構造諸元がほぼ確定した段階における地震応答解析結果を概略照査する際に, ほぼ十分な精度で適用できることを示した.
著者
米田 昌弘 檜尾 洋希
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.752, pp.89-104, 2004-01-21 (Released:2010-08-24)
参考文献数
12
被引用文献数
1

旧タコマナローズ橋が落橋して60年以上が経過した現時点においても, 旧タコマナローズ橋のねじれフラッター特性に関しては完全に解明されていない幾つかの疑問点が残されている. そこで, 本研究では, 出来る限り正確な旧タコマナローズ橋の構造諸元を算出するとともに, 固有振動解析とねじれフラッター解析を実施して, 旧タコマナローズ橋のねじれフラッター特性について考察を加えた. その結果, 旧タコマナローズ橋では, ねじれフラッターの発現時にはセンタースティが有効に機能していなかったこと, もしセンタースティが有効に機能していた場合には, 対称1次のねじれフラッターが発現したとの知見を解析的に提示した.
著者
米田 昌弘
出版者
Japanese Society of Steel Construction
雑誌
鋼構造論文集 (ISSN:18809928)
巻号頁・発行日
vol.13, no.52, pp.25-35, 2006

In this paper, the damping characteristics of the Old Tacoma Narrows Bridge which was collapsed in 1940 by wind is discussed based on the energy evaluation method. The damping values of the destroyed bridge are analyzed to grasp the contribution of dissipation energy from each construction components of the bridge. The structural damping is also discussed by using loss factors of the steel bridge which was identified by full scale measurements. From these calculation results, some pieces of useful information for the damping characteristics are obtained to reconsider the aerodynamic stability of the Old Tacoma Narrows Bridge.