著者
細野 邦広
出版者
横浜市立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2018-04-01

膵がんは人口の高齢化と食生活の変化に伴い近年、罹患数は増加し続けているが、早期診断が困難であり今後有効な予防法の確立が求められている。今回の研究では膵がんにおけるメトホルミンの化学予防効果を、オルガノイド解析や膵発がんモデルマウスを用いての動物実験、および膵がん患者を対象とした臨床パイロット試験により検証し、遺伝子発現解析や蛋白解析を行うことによりメトホルミンの作用機序を解明し、メトホルミンの膵がん化学予防の実現化を目指すものである
著者
谷田 恵美子 和泉 元喜 山田 英司 澤邉 文 細野 邦広 光永 眞人 阿部 剛 白濱 圭吾 金崎 章 阿部 光文
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.348-354, 2009 (Released:2012-07-17)
参考文献数
20
被引用文献数
4

非切除胃で早期胃癌を合併したgastritis cystica profunda(GCP)2例に対し,内視鏡的粘膜下層剥離術を施行した.粘膜層に癌組織,粘膜下層にGCPを広く認めた.いずれも癌細胞の粘膜下層への直接浸潤は認めず,1例のみがGCP内の腺管上皮細胞を置換しながら進展していた.この例のGCPはKi-67とp53が陰性で,以前の報告と異なっていた.超音波内視鏡は術前のGCPの検出に有用であった.GCP合併早期胃癌の治療方針は,さらに症例を集めての検討を要する.