著者
綾戸 勇輔
出版者
信州大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本課題では、血管中に電極を挿入し(酸素結合)赤血球や糖(水素燃料)などにより燃料電池反応(酸素+水素=水)を起こさせることで電気エネルギー変換し、心臓ペースメーカー用電源として用いることを目指している。これまで赤血球(中のヘモグロビン)は酸化インジウムスズ(ITO)電極上でメディエーター等を介することなく直接電子移動することがわかっていたが、本課題ではITOを自作することで組成比(Sn/(Sn+In))や焼成温度によりヘモグロビンの直接電子移動反応及び酸素還元反応能に対する影響を調べた。その結果、ITOの組成や焼成温度がヘモグロビンの反応活性に影響することが明らかとなった。
著者
綾戸 勇輔
出版者
産業技術総合研究所
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験
巻号頁・発行日
2007 (Released:2016-04-26)

バイオ燃料電池は、タンパク質等バイオ触媒を電極触媒として利用した燃料電池である。特に豊富に存在する糖、アルコール等が利用でき、常温で安全に運転できるため、超小型電源としての実用化が期待されている。しかしバイオ触媒は、温度やpH等外部環境の影響を受けやすく、電子移動反応が非常に起こりにくい。本応募課題では、ITO電極を用いたシンプルな電極構造を持つ新規バイオ燃料電池の開発と評価を行う。